April 27, 2012

横浜プレミアムサルサ前日

まず謝意を。今、私たちの結婚式と、この週末もう明日に迫った横浜プレミアムサルサの両方のために、この教室で出会ったたくさんの生徒たち・元生徒たちが動いてくれています。皆さんの時間を一分でも二分でもいただくことを貴重で得がたい幸運と思っています。ありがとうございます。

もう一つ、私に滅多に会えない方が私の生徒を通じてチケットの購入をしてくださったり、チケットの購入のために足を運んでくれたりしたことです。これはたとえば俳句の五・七・五が私たちにある感情をピンポイントで伝えることが可能であるように、私に勇気を奮い起こさせてくれた出来事でした。ありがとうございます。

そう、インストラクターというものはおそらく、一種の神秘に包まれており、どうやって日々の生活を送っているのか、どういう感情の構造をしているのか、たとえば金粉銀粉を振りまいているように「見える」とき、あるいはレッスンでまるで慈母観音みたいに誰にでもあたたかいまなざしを向けているように「見える」とき、その精神の強靭なことが皆さんを驚かせている「のだろう」ということが、最近になって私にも少しわかるようになってきたのです。しかし何事もそうであるように、その表側が華やかであるほど、その裏側、あるいは基礎工事にあたる部分、つまり友人との語らいであるとか、シューズを手入れしたり洗濯物に愛情をかけたりすることとか、家族との連絡を怠らないこと、特に全てのことに対して「ありがとう」を怠らないこと・・・そういったことが表の「華」を支えるのであるという意味で、インストラクターは全くもって、ただの、一人の、人間です。今日のこの雨が緑をうがつ音を、心を奮い立たせる力に変えてなんとかしてどうにかして生きているのです。

そう、明日なんですね。思いがけない出演の驚天動地を覚悟に固めたものの、一緒に出演してくれるR10、les vanilles、Kzのみんなの同意なくしては到底ここまでやってこれなかったでしょう。そう、今わたしは少し気持ちが揺れてます。出演するみんなの指導に熱を入れすぎて、自分が完成していないのではないかという心配。ああ、もう本当に・・・!!!!こういうときどうやって気持ちを奮い立たせて笑顔でみんなの前に出ていくことができるのだろう。「さあ皆さん、RIOのお出ましでございますよ、いつものように元気いっぱい、ぴっかぴかのエネルギーで皆さんにハッピーな時間をご提供するでござーい」という勇気。

大丈夫、それはいつも、そのときになれば空から舞い降りてくる。

はず

今回の一連のショーでは、この教室の(またはワタシの)新たな一歩を皆さんにお見せすることができるものと思います。踊り手の一人ひとりは自分の役割を最大限に発揮することに専念をするわけですが、それをあるタイミングで、ある形で、ある音に同時にのせたときに一種の興奮をそこに巻き起こすことができるかどうか、というチャレンジです。だからその感情は踊っている本人たち、私も含めて、にはわからないことなのですね。もしそのときばかりでもカミサマがこちらに気を配ってくれたなら、観客だけがワタシの試みているものの正体を見ることができるでしょう。これまで踊り手の一人ひとりにここはこうしてほしい、あそこではこうしてほしいと数え切れない要求を伝えてきました。時間が非常に限られていたため、出演者の全員がその意味をよくわからない状態で(何しろ当日まで全員が一同に会することはついにできなかったのです)、本番に臨むことになります。しかし全員が自分の仕事を独自に果たすことができれば、それは完結した交響曲になる。

はず

という祈りの境地にいます。カミサマ、こういうときばかりはどうかホントにいてくださいと思わずにいられない。そして18:30、どうかみんなのパワーを送ってください。多くのロックスターやアイドルがいう、「観客からパワーをもらってより大きなパワーを放出することができる」という言葉はたしかに本当です。

出演するみんなには、仕事と家庭あるいはプライベートライフ、そしてダンスの三つ巴の柱を支えていることは驚嘆に値することである、そんな自分を誇ってほしいということを伝えたいと思います。

レッスンの持ち時間は16:50頃から20分間で、担当はOn2です。サルサに様々なスタイルがあるということ、それが軋轢でなく楽しみであるということを、この20分でうまく伝えることができるかどうか・・やっぱりカミサマの降臨を祈るばかりです。

サルサあるいはラテン音楽とダンスを愛してやまない皆さんにとって、明日が幸福で、新たな出会いと感動に満ちた一日になりますように。

それでは明日、赤レンガでお会いしましょう!



トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
これまでの記事
記事検索