October 30, 2007

泣きゃよくね?

三歩進んで二歩下がるってのはつくづく名文句だと思う。

何かを始めたら、一時的に下がることはあっても下がり続けることは

ないし、その場にぐずぐずとどまることも許されない。

生きるのとおんなじで進むしかない。歩くしかない。

なんかこう、腹をすえるしかないのかな、と思われる。


隣に人が座るだけで肩がこる、というシンデレラのコメントも

名文句。世の中の半分はこのタイプで、もう半分は隣に人が

座ろうが熊が座ろうが関係ないという感覚を持っている。

学者によるとこれは種族としての人類が生き延びるために

二種類のタイプが配置されているのではないかということらしい。

用心深いタイプは危険を察知する役割、隣は関係ないタイプは

敵陣にとびこむ役割を果たすそうだ。そして現代の世の中、とりわけ

都会は後者にあわせた設定になっている。用心深いタイプには

ことさら生きにくいけれども、人生最後には帳尻があうようにできて

いるのだから、逃げ場所・隠れ場所を作りながらうまいこと逃げ回って

いきましょうね。そういえばここ数年の癒しブームはひょっとして

用心深いタイプの人が逃げ場所を切実に求め始め、それがビジネス

として成り立つまでになったってことなのかもしれないね。

 

さて、明日(日付のうえでは今日)からレッスンを再開します。

大丈夫かな・・・いやだいじょぶだいじょぶ。

実はこの五日間、私は自分のなかの「隣の人に肩が凝る」的な

部分にどうおとしまえをつけるかずっと考えてきました。

セルフ・セラピーというかセルフ・メンタル・トレーニングというか。

この感覚は捨てるべきものではないと思うのよ。

というのは、この感覚を持っているからこそ相手のリードに的確に

反応できるので、サルサに関してはむしろこのタイプのほうが

長い目でみれば絶対に有利なはずなんです。ただ、びびりの部分が

強い初期のころには余計な力が入ってじゃまっけな感覚を抱きがち

なんですが。

人間関係とか場慣れとか、サルサを総合的に自分の中で消化して

いけばある時点で不利が有利に逆転すると思います。

とくに顔見知りを増やすというのはこのタイプにとって非常に重要な

ポイント。知ってるか知らないかの要素のどっちがまさるかによって

気分が全然違ってくる。技の種類もそうだし、そこにいる人、

かかってる音楽、スタッフの性格など、知ってる分量が多くなれば

なるほどリラックスして踊りが楽しめるようになるでしょう。

だからある程度強制的にレッスンやクラブに通うというのはサルサ

デビューから半年の間はやったほうがいいんですよ。

いったん離れるとびびりの部分だけ拡大していってしまうので。

クラブに一ヶ月行かないとこのタイプはもう足がむかなくなって

しまいます。するとあきらめの感情に支配されてしまうんですね。

まあいいか・・・的な。でもサルサのある・ないで人生はまったく

色合いを変えますから、多少しんどくても続けたほうがいいように

私は思います。私自身がそれでホントに鍛えられて体も心も強く

させてもらったので、心からそう思うんですよね。

私だって最初からサルサ120パーセントだったわけじゃないです。

やなことだっていっぱいあったし今でも普通にあるし。

ただ、逃げ方とかいろいろ覚えて最終的にその夜をいい形でおとす

ってことが段々うまくなるというか、小ざかしくなってゆく。

終電まで時間があってもいいダンスが踊れたところでひきあげる

とか、信頼できる相手をみつけて帰り際はその人と踊ってしめる、

とか。フロアの中の誘われやすい場所と誘われにくい場所とかも

段々わかってきます。

肩こりさんこそ場数を踏みましょう。毎日とは言わないんで、できれば

週一回の練習と週一回のクラブ。

サルサには絶対その価値があります。

心が強くなるし人間がわかるから。

絶対、一晩に一人自分と相性のいい人います。

一人見つけたら一曲踊って帰ればいいんですよ。

欲張ったらダメで、一人、一曲に満たされていくってことを続ければ

いいですよ。

 

チームのこと毎日いつも心の片隅にあって、毎日いろいろな角度

から光をあてて準備をしています。

一番考えたのは「お前にその器があるのかいな」ということです。

音楽とか、振り付けとか、そういうのはいいんです。

そうじゃなくて、いつかメンバーに「ステージにあげる・あげない」の

話を個々にしなくちゃいけない日がくるわけで、そういうプレッシャー

に耐えられるだけの強さが自分にあるのかってことね。

勝つためのパフォか楽しむためのパフォかっていったら私は

間違いなく勝つためのパフォがしたいんです。

そうするといずれ厳しい状況が発生することになるでしょう。

すごくがんばってる人に「ごめん」て言わなきゃいけない日が。

そのときにおこる気持ちってやっぱすごいでしょう。

「RIO死ね」とかそのとき思われちゃうんだろうなー。きついなー。

それを受け止めるか跳ね返すかどっちかはわからないけど、それ

だけのタフさ、自分にあるのかな、と。

 

で、ぐずぐずとだした結論が、今日の頭に書いたことです。

何かをするってことは前に進むしかないってことで、戻ることも

立ち止まることも許されない。チームっていうのはここまでの流れ

をくんだら多分必然なんだよなあ・・・。

 

というわけで。11月1日から募集します。

私も腹くくりますんで。いいダンス踊りましょうね。

それでもダンスは大きな人生の一部にすぎないです。

それだけは絶対忘れたくないなといつも思ってます。

 

笑いに泣きも加わるのかねこれからは・・・まあいいや、抱き合って

泣きゃよくね?




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