August 04, 2022

私のがない話

ご無沙汰しました。
このように間が空くときは、大体悩みの海に潜っているときです。潜っている最中はしんどいのですが、浮上してきたときには大きな糧があります。

それにしても暑い夏ですね!一昨日、電車で遠くにいく用があって、その夕方、帰宅ラッシュの時間の駅の暑さときたら、、、こんなことなら本当に、リモート一色の世の中でいいとすら思いました。自暴自棄になるほどの、暑さ。

今回の悩みは、私自身のことと、子どものことと、夫のことと。まあ、全部です。

ある日曜日の朝。例によって忙しくしておりました。しんどいなあ、しんどいなあと思いつつ、洗濯をして、風呂掃除をして、、、やれやれと一息ついたとき。食卓で、夫と子どもがホッとケーキを食べていたんです。二人だけで。私のは用意されていませんでした。

私は多分、人生ではじめて本当に、自分のためにキレました。

「私の分はないの?」

と。はじめてです。家族にこれ、言ったのは。本当に、はじめて。そういうはしたない、えげつないことは、言ってはいけないって思ってきましたから。

「どうしてうちの二人はそうなの?私、家族のためにいままで働いてきたじゃん。洗濯してお風呂掃除までしてきたじゃん。それなのにどうして食べるものもお皿もフォークもないの?」

あわてて夫が、これ食べていいよ、このホットケーキを取り分ければ、というアクションをとりましたが、そんなの手遅れに決まっています。

「もうやだ、こんなうち!」

私は盛大に居間の扉をバタンと閉めて、二階にあがってわあわあ泣きました。

やがて下の階から、子どもがわあわあ泣く声が聞こえてきました。

夫も泣きやがれ!というのが私の素直な気持ちです。

でも、泣きながら思ってました。どうしてこれが今まで言えなかったんだろう、と。

結局、私自身が、このメンバーを家族だと認めていないから、正直な気持ちを言えなかったんだということが、わかっていました。

だから、その日がうちの家族のはじまりです。かあさんだって、人間なんだよ。
食事を出すロボットじゃないんだよ。

いつまでも呼びにこないのでいい加減本当にお腹がすいて下に降りたら、今度は私の分のお皿とフォークとホットケーキがありました。

横でこどもが首の後ろを直角にしてうなだれています。

そして「ごめんなさい」といいました。

さらに「こんなうちきらい?」といいました。

「さっきみたいなうちはやだね。いまみたいのならいいよ。」とこたえました。

こどもはこれで、大丈夫です。

夫とはまだまだです。でもまあ、ものが言えるようになったということが、大きな進展なのかもしれません。

<続く>




salsaconsul at 04:53│Comments(0)■SALSA FRESCA泣き笑い 

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