July 14, 2022

ダンゴムシは夜、木にのぼる

熱のさがったこどもから今度は強い咳がパンパンと繰り返され、回復までの道は思ったよりも遠く、四つもの低気圧に包囲された天気図が延々と次の次の週末まで続く図をみてげんなりしている、雨の夜です。

今年の前半はなんとまあ信じがたい事件の続くことでしょう。異常が普通の感覚麻痺。幕末の日本人はこんな感じだったのかしら。

久しぶりに母と電話で話すと、地方の地方のそのまた地方でも、女性たちは「信じられない」「なんとまあ」と驚きを分け合ってしのいでいるのだとか。

こんなときに女性たちは集まって、編み物して刺繍してパッチワークして、心を平らかに保ってきたのでしょうね。

それにまたコロナが勢いを増してきた。今度のはまた質が悪いのだそうで。医療機関の緊張が高まると我々の気持ちも荒くなるものです。

そのようなときに、意外なところから私に「我が道を行け」のメッセージを送ってくるものがいます。そう。あのダンゴムシです。

先日子どもとともに、弱って動きの鈍くなったメスを逃がそうと決めました。お箸でそうっとつまんでこどもの手のひらにたくすと、戻ってきたこどもが今度は新たなオスをほいっとケースにいれました。

このオスがどうやら最もこのケースと相性がいいらしく、盛んな生態を披露してくれるんです。

彼ははっきりと、振動と光を嫌います。人がいなくなって数時間たつと、乾いた松の葉にのぼって、日差しのない甲羅干しをするんです。さながらパパラッチ嫌いのハリウッド俳優の趣です。

突然住み慣れた庭の暗がりから謎のUFOキャッチャーによってケースに入れられたにもかかわらず、彼は慌てず腐らず丸まらず、堂々と「いつものオレ」を貫いているのです。

他の多くのダンゴムシは、この低気圧を嫌ってか(ダンゴムシさえも低気圧のときは土から出てこないものが多いのに気がつきました)じっと隠れたままなのに、このニュータイプは自らのスタイルをけして曲げない。

ダンゴムシでさえ、かくなる個性があるのです!!

戦争も異常気象も海難事故も暗殺も、彼の好みを左右することはありません。彼は常に、彼のままで彼らしく、人の目が消えるのを待って乾いた木にのぼるのです。風通しのよいところに一日一度あがって「リフレッシュ」したいのです!!

己の愛するルーティーンを変えることなかれ。

私は思わず彼にラテアートの施されたコーヒーなぞ差し入れたくなってしまうのでした。




salsaconsul at 22:26│Comments(0)■SALSA FRESCA泣き笑い 

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