December 07, 2019

人生の谷間

レッスンへの道すがらこのブログを読む方が多いようですので、今晩がいいのかなと思いまして書いています。羽生VSチェン、壮絶でしたね。二人とも体も精神もこの世のものとは思われないところにいるんですね。すごすぎて息もできません。そしてまた羽生さんの負けたときのコメントが「いまにみとけよ」と「早く練習したいです」。オリンピックで二回金メダルを取った人が言うことなのかなあ、これが。人間はどこまで神に仏に近づいていくのだろうかなあと、今は思います。

私のこの一週間は仕事とプライベート、絡み合いながら大きな転機でした。単なるスランプともいえない難しい日々でした。でもなんだろ、課題は神様が与えてくれて、乗りこえると違う景色が見えるもの、なのだろうか。

実は。子どもが体操の教室の途中で繰り返しトイレに逃げ込んでしまうという状況が続き。それが悪化していき。ありきたりの表現ですが出口の見えないトンネルのなかにいるような気持ちでした。笑顔でニマニマしながら出てくるので、その本心がわからないのです。

毎日真剣にその理由を考え、子どもと心理戦を続けた結果、「いたい。こわい。」ととうとう吐きました。思うようにできないことが、子どもをその場から逃げ出させていたとようやくわかったのでした。

ニマニマしながら萎縮するのが子どもというものなのであるということを、私はやっと学びました。遅すぎ?だな。まだ幼いのだから、やめさせて息抜きすればいいのかと思いましたが、違いました。というのも、子どもは出かけるときははりきって準備をするからです。これは「本当はできるようになりたい」のあらわれでした。そこで
これまでは私が口を出すのはよくないと思っていたポリシーを180度転換。毎晩励まして練習をさせる、眠くても叱り飛ばして練習させることが、こどもをたった一週間で生き返らせたのでした。

いまは輝く笑顔で練習に励み、さらに頼みもしないのに皿洗いや勉強、料理まで自ら取り組むようになりました。練習すればできる、というたったひとつの自信が、子どものいじけた心を立ち直らせました。甘えさせるか叱り飛ばすかの判断を間違えなくてよかったと安堵しているところです。寒いところで正座でむきあった夜のことは、多分ずっと忘れないと思います。

そのとき、私自身もダンスに対する自信を完全に失って、真っ暗闇のなかにいました。サルサを見るのも聞くのもいやでした。自分のなにもかにもがいやでいやで許せないと思いました。本を読んで、なんとかして手がかりを見つけようともがいたのでした。景色が真っ暗で、食べるものの美味しさがまったくわからなくなり。

救いは意外なところにありました。私にはニューヨークで知り合ったダンス友達がいます。その友人と動画のやり取りをし、一人でスタジオで練習をするなかで、この人とはわかりあえる、この人の思うことはわかる、だから大丈夫だ、一人じゃない、と孤独とたたかうことができました。そしてとうとう自分の許しがたい動画をみて、改善すべきところを見いだすことができました。このときは、ついに抜けたと思いました。いやな自分を見ることは、とてつもないストレスですが、ときにそれをしないといけないことは、あります。

子どもには「私もいま、ダンスがつらくてつらくてしょうがない。でも、これを乗り越えないとうまくなることはない。一緒に頑張ろうよ。」と正直に話しました。私が逃げたら、子どもを励ます資格がなくなってしまう。驚くことではないのかもしれませんが、いくつになっても身体は進化します。私はいまが一番体の状態がいいと思います。十代のときよりも、ずっと。

私の乗りこえはまだ不完全なのですが、出口の光が見えてきました。明日に間に合ったことで安堵をしていいかなと思っています。レオンでは、私が単独でオン2のレッスンを成立させられることをこの一年でたしかにすることができました。皆様ありがとうございます。明日に光あれ!





salsaconsul at 22:47│Comments(0)■SALSA FRESCA泣き笑い 

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