December 16, 2016

まもなく本年最後のパフォーマンスを踊ります

雪は降っていないのに雪のにおいがします。私の思っている雪のにおいというのは空気が冷えたときに土や木の葉が発するにおいだったのかもしれません。
いよいよクリスマスの季節ですね。クリスマスなる行事が日本に入ってきてから、今の子どもの世代がおよそ3世代目か4世代目にあたるでしょうか。

私の両親は子どものころクリスマスを祝ったことのない世代でした。サンタクロースという存在が子どもにとっていいものである、ということが頭ではわかっても、自分が祝ってもらった経験がないためにどうしていいかわからないという戸惑いが感じられました。

祝いとは結局のところ、生きていることに感謝するという行為にほかなりません。クリスマスという行事は、多くの人々の痛みを背負って死んだ人が過去に本当にいたという信仰を抜きにすればはしにもぼうにもかからない行事だと私は思っておりましたし今でも思っているんですが、そうはいってもクリスマスにどれほど子どもが心躍らせるかという事実は時を重ねても少しも変わるものではありません。

祝い事には歴史と経験が必要なものだとすれば、私は私の両親に比較すれば少しはうまく子どもをだましてやるのが筋だろうと思います。ただ、プレゼントでびっくりさせて「人智ならざるもの」の不思議を植え付ける以上に大切なことは、いいことはわかちあうともっとうれしいという心だろうと思っております。たとえばいただきもののせんべいを分け合うとか、ミカンを半分にして分け合うとか、そういったことからはじまって、最終的には人の幸福を喜ぶといいますか、そういうことの価値を教えるのが最高のプレゼントだろうと思います。ですから祝うことひとつとってもまさに修行です。クリスマスには糠喜びをさせるだけでなく、その先を見据えた私なりの祝祭の在り方を伝えていきたいです。

日本は貧しい国でありました。わたしは十代をバブルの日本ですごしましたが、かつて貧しかった痛みを日々の生活の中でひしひしと感じておりましたし、あるいはあとになってあれは貧しさの残滓であったのかと気づくことが今だにあります。一方、現在の日本は整ったインフラの中に想像を絶する貧困と虐待を巧妙に押し隠した国です。私は学生時代になぜ自分が児童心理学を専攻しなかったのか、いまだに驚きと後悔をもってふりかえることがあります。それは私にとってあまりにど真ん中すぎて逆に手がつけられないジャンルであったのかもしれません。もしそのような道を選んで資格をとり、そのような職についていれば、私は今ごろなんとかして知る限りの子どもたちにプレゼントをもたらそうと奔走していたに違いありません。と同時に、プレゼントなどができることはあまりにも小さいという絶望と日々たたかっていたであろうと思います。

結果的に私は今こういう仕事についているわけですけれども、振り付けや衣装や音楽や組織やイベントや、そういったことを日々考え行動しながらも、心の半分はほかのところにあるのを感じています。昨日はシリアが停戦したけれどもそれに伴って悲惨な虐殺が行われた(またしても・・・)との報道がありました。見るも無残なアレッポの町から、いったい今の今までどうやって生きていたのかといういうような女性や子供たちが逃げ出していく映像を見ていました。私は2016年をシリアの年だと記憶することになると思います。

そして残り半分を、私のサルサ人生におけるビッグイヤーだというふうに認識することになるはずです。数えきれないほどの新しい出会いがありました。すべての歯車がかみあって回転を始めた年でありました。ブランクによってだめになった体が以前よりもいっそう大きく強く動くようになったことを今年の終盤になって実感できるようになりました。しなくてはいけないことが常に山積みで日々生きているのが精いっぱいではありますが、その中で着実な前進を実感できていることに感謝します。私自身の努力もありますが、相も変わらず周囲の方々に助けられていることを以前にもまして感じます。

秋に新しくチームを立ち上げました。大変な大所帯でやる気十分、来年のデビューに向けて練習を開始しております。チーム名はまだありません。おりてくるときはすこんとおりてくるんだろうと思ってあまりがつがつ考えておりません。その状態のまま、出演の場を着々と整えております。ご期待にそえる内容とレベルに至らせることができれば2017年は一層のビッグイヤーになるはずです。メンバーとともに自らを鍛え成長させていきたいと思っております。

明後日12/18(日)にはKzと本年最後のパフォーマンスをいたします。インストラクターにとってパフォーマンスというものはほとんどもう「存在のすべて」といっていいものであります。今年を象徴するような、殻をやぶったパフォーマンスを披露できるよう全力で取り組みますので、ご多忙きわまる時季とは存じますがぜひ応援にいらしてください。心よりお願い申し上げます。イベントの詳細はこちらでご確認ください。



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