October 07, 2016

泣き笑い、というか、泣きっぱなしというか

秋本番の趣です。
皆さまお元気ですか。

私はかなり前に二週間に一度しか休日がない
スケジュールをこなしていた時期がありました。
本当にそのころは、お仕事の話が途切れなくて
どのように整理をつければいいのかわからなかった
のです。

今はそのようなムチャはしないしできないんですが、
9月は別の意味で、もっとずっと大変な一か月を
すごしました。
キューバンサルサコンテストの準備はしんどかった
ながら、相方がいたためにいろいろと話はできる
ぶんだけ気のぬきようはまだありました。
しかしその後の9/30のソロパフォーマンスに
むけての準備は我ながら壮絶を極めました。

まず、キューバンサルサコンテストのあとすぐに
体調を崩し、咳と頭痛のなかで子どもの面倒を
一人でみなくてはいけなくなりました。
遊び盛りの上にこれまで私が忙しかったのも
たたって、何をやっても何をいっても「やだ」しか
いわず、食事も遊びも寝かしつけも何もかもが
めちゃくちゃ。十分力は強いのでへそをまげると
歯がたちません。

週があけると今度はその子供に私の風邪がうつり、
病院に連れて行かねばならなくなりました。
家の者は私の仕事に理解はあるものの、まったく
助けになりません。
その状況でソロパフォーマンスの振り付けをする、
という最悪の事態でした。

自身の風邪もぐずぐずとなかなかよくなってくれず、
熱っぽくて集中できません。
じめじめした気候が続いて洗濯がはかどらず、
毎日の買い物と食事はひっきりなしです。
家の中はまさにごみ屋敷となり、あちこちに
かびやら虫やらがわいているのがわかります。
どうか熱を出さないでくれ、これで保育園にいけなく
なったら本当にこの仕事をキャンセルするしかない、
というところまで追い込まれました。

予約の一報をいれる余裕もなく、練習していたスタ
ジオから保育園にかけつけ、大きな荷物とともに
病院で1時間も待ちながら、ぬいぐるみやら絵本
やらを次々に差し出しては遊びを求めてくる子供
の相手をしていると朦朧としてきます。
食事に手を抜くと抵抗力が落ちるとはわかっている
ものの、野菜の皮をむくのがつらくて、体が重くて、
どうにもなりません。
そういう毎日が一週間続きました。

月曜日に一番、火曜日に二番、水曜日に中間部、
木曜日に歩き方と衣装合わせ、とすすみ、
光がさしたのは金曜日、本番の日の午前中でした。
このときにようやく、衣装と振り付けと歩きが
完全にかんだ感覚があって、いける、という気持ち
になりました。ここまでが本当に、あまりにつらく
長く、ノイローゼそのものだったと自覚しています。
夕方にはベビーシッターをむかえ、初顔合わせに
ぎゃあぎゃあ泣く子どもをふりきって六本木に向かう、
という結末でした。
出来はご覧の通りです。
私はこの作品をずっと、ライフワークとして踊って
いくと思います。
思い入れはとても言葉にはできないです。

その子どもが夜中や明け方にぎゃあぎゃあ泣くという
ことが家庭内で問題になりました。
私は、子どもというのはそういうもの・・・わけが
わからないままに泣くもの・・・だろうと思って
おりました。
しかし、指摘されてみてたしかに、そんなに泣かなく
てもいいだろうという気持ちもしてきました。

週があけて、私は朝子どもを送り出すまでと、夕方
保育園に迎えにいってから夜寝かしつけるまでの
4時間は家事とパソコンをしないというルールを自分
に課して一週間をすごしました。
これはいうほど簡単ではありません。

私はダンスのほかに、高校生の書いたものを添削する
という仕事をしています。
私は本来読むのも書くのも大好きなんですが、これは
ものすごい重労働です。

論理構成がどのようにできていないといけないかと
いうことを理解できるように、ときに強烈なメスを
いれていかなければいけません。
つたないとはいえ書き手は一生懸命考えて出してきて
いるので、そこに「ここはいらない」とか「こっちと
こっちをくっつけてこっちにおく」とかいう指示を
だすことには痛みをともないます。
大学の志望理由書になると、その出来栄え次第で
その子の人生が左右されます。
一枚一枚が真剣勝負です。

しかも原稿用紙が隙間なく真っ赤になるほどの作業量
です。
それを一日にかなりの枚数でこなしていかないと
締め切りに間に合わない。
その合間にダンスの準備とSNS対策があります。

この条件を満たしつつ子どもの前で家事をしないと
いうことは、ほとんど魔法を使わないとできないこと
なんですけれども、この一週間はその魔法を行使して
本当に子どもの前でいっさい家事をしませんでした。

保育園の帰り道を子どもは想像以上に楽しみにして
います。
私を独り占めできる絶好のチャンスなので、徹底して
寄り道をします。
おそらくあちらこちらちゃらんぽらん歩き回るのが
そもそも好きなタイプなんでしょう。
店という店にとびこんでひやかしていきます。
自動販売機にいたずらをするのも大好きです。

これまではなだめてすかしてときに怒って、家につれ
かえっていました。そうしないと夕食がつくれないから
なんですが、この一週間はひたすらそのちゃらんぽらん
に付き合いました。

もちろん全然帰宅できません。
真っ暗になってもまだ公園で遊んでいます。
それでも怒らないようにがんばりました。

ようやく帰宅してからもままごとやぬいぐるみ遊びに
つきあい、夕食のときには一緒に食卓につき、お風呂
嫌いが泣かないで風呂場にやってくるように工夫をして、
その後は歯磨きも髪をかわかすのも笑顔とユーモアで
こなすように鞭打ってがんばりました。

そうしたら。
なんと。本当に夜中に泣かなくなったのです。
びっくりしました。
たった一週間で、これまでずっと続いていた夜泣きが
なくなってしまいました。

もっと驚いたことは、保育園での友人関係が目に見えて
よくなったことです。
これまでは、私が迎えにいったときに年上の子どもたち
がわあっと私のところにやってくると
私の子どもは怒って泣き出していました。
自分だってかまってもらってないのに、というわけ
なんでしょう。

それが今日、迎えにいったら、ほかの子どもと私が
やりとりしていても余裕で自分のペースでほわんほわん
遊んでいました。
お昼寝は○○ちゃんとした、とまで言ってきました。
逆にほかの子どものほうからも、お昼寝を私の子どもと
一緒にした、という申告もされました。
そんなことはこれまでになかったことでした。
子どもはどうやら、わずかの間にすっかり満足して、
ほかの子とうまくやれるように急激に変わってきた
らしいのです。

私はこれまで、子どもにつらくあたったとは全然思い
ません。
ただ、夕食だけはちゃんとしないと、との一心で
子どもが泣いても一生懸命野菜を刻んでいたような
節はありました。
家事をしている母親の後ろ姿を子どもは好きである、
という思い込みというか思い上がりがありました。
そんなものは子どもにとっては少しもうれしくないと
いうことをようやく理解しました。

今日、ゆっくりしっかりと、子どもは歯磨きを私に
やらせてくれました。
ごろんごろん逃げ回られる日々からもしかすると解放
されるんだろうか。
いや、そんな甘いはずはない。
今日だけだ・・・。
揺れ動きつつ、今、パソコンの前に座っています。

明日はぽえたま@銀座ラスリサスです。
12時からのOn2は、これまでNYプレップを徹底してきた
のがそろそろ収穫期を迎えそうな予感があって、まと
まったルーティーンに発展していく頃合いではないかと
思っています。楽しみにしていてください。
13時からのOn1は、秋らしく、何か華のある技をご紹介
していきたいと思っています。
ぽえたまで様々な方と出会って、組むのが本当に楽しく
てやりがいがあるな、と互いに感じていただけることを
目標にご指導していきます。
ご参加をお待ちしております!



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この記事へのコメント

2. Posted by RIO   October 30, 2016 15:33
たかちゃん!!たかちゃんだ!!!!!うわーびっくりした。きれいな立ち姿としゅうっとシャープでありながらやさしいお顔立ちが一気によみがえってきました。今プノンペンにお住まいなんですね!何か、世界の最先端にいらっしゃることがそれだけで伝わってくるような・・・メッセージ本当にうれしいです。ありがとうございます。再会を心待ちにしております!
1. Posted by 隆子   October 27, 2016 01:42
5 Rio先生、とてもご無沙汰しています。かつて飯田橋でお世話になった隆子です。2009年にシンガポールに移り2012年からカンボジアに仕事のため住み、既に4年余り。先日プノンペンでサルサライブがあり上手な人達の踊りを見て先生のことを思いました。お子さんがおられること、今日初めて知りました。おめでとうございます。大変そうですが幸せが伝わって来ます。いつも応援しています。

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