January 22, 2013

ペルアーノとすごすディープな夜

高座渋谷のペルー人たちのバチャータはどうなってるの?
これ、けっこう聞かれます。今日はワタシの「ひとりNPO」のその後のお話。



昨年12月30日に湘南台の東勝寺に地域のラティーノスラティーナスが大集結するとききまして、大雨と凍えるような冷気の中出かけてまいりました。

そ の日、年末のご挨拶にHIGOちゃんにお電話しましたら「行きますよ」と言ってくださいましたので二人で。いや、でも、よしたほうがいいですよ、多分、何 がどうなってるのかワタシも全然わかんないし、会費もかかりますし、などとあわあわ止めたのですが、好奇心にはあらがえなかったみたいで。

HIGOちゃんは昔高座渋谷にお住まいだったそうで、土地勘がおありのようです。大変ありがたいのですが申し訳なくて、身の縮むような思い(寒さと申し訳なさで)でとにもかくにも行きました。

大 体そもそも、この「年末のいいときに寺にラティーノが集まるって何よ」ってことでしょう。ワタシもわからないんですよ。ジェニーが面白いから来てくれ、教 室の宣伝にもなるしってニコニコ言うから断れなかったんです。教室の宣伝にもなる、って言われるとインストラクターは弱いです。断ると「やる気ないんじゃ ないの」って思われるから断れないんですよ。

リオのカーニバルがあるから帰るって欧州選手権をブッチするサッカー選手もいるというのに。かたや休暇を途中で切って戻ってくる日本人インストラクター。弱い。

駅から20分くらいですかね。横殴りの暴風雨、摂氏五度くらい。足元は滝のようです。休暇をとってれば今ごろあったかいお部屋でソファにごろごろしてお笑い芸人に笑かしてもらってる時間ですね。全然恨んでないですけどね。

さ てと。着きました。ほんとに寺です。おっきな敷地に松がたってるあの寺です。入口はどんがらどんがらで、広いたたきがあって靴箱があって廊下があって押入 れやふすまがあって控えの間があってものすごく大きなお座敷があってそこに座卓が20とか30とか、並べてあります。台所ではペルーのお母さんがスープ 作ってました。すぐいただきたかったですけど早く到着しすぎてまだできてませんでした。

まだお部屋もあったまってませんで、凍えながら開会を待ちました。

やがて日本人と地元のラテン人が家族単位でわんさわんさ集まってきます。こういう感じです。

高座渋谷関連忘年会含む 010










これは一体誰が何をどうしたらこうなるんだ。

こ れはお寺の住職さんが代表になって地元の手腕あるおじさまたちをまとめて、地域の日本人とラテン人を結ぶ活動をなさっていたわけなのです。その名も Terra(スペイン語で「地球」)ですよ!これは傑作中の傑作じゃありません?!ワタシは座敷で濡れた足を乾かしながらやたらめったら感心してました。 活動内容とネーミングセンスの両方に。

しかし彼らのそういう、なんといいますか活動意欲というか活動内容というか一種の崇高?というんでしょうか、献身?というんでしょうか、そういうなんといっていいのかよくわからない何か人として澄んだものというのか・・・がああまどろっこしいわっ!!!

とにかくそういうものをそこに集まっているラティーノスラティーナスは

絶対に知らないんです。

そこがこの会の見所なんです。醍醐味といってもいいかもしれません。で、とにかく集まって皆さん手料理なんか持ってきます。

これがものすごく美味しいのです!

鶏肉と米の炊き合わせが一番おいしかったです。日本チームからは海苔巻きとか出ますから、食卓はちゃんぽんになります。それもまたいいんです。

で、 前ではいろんな出し物(パフォじゃありません。文字通り出し物です)がいれかわりたちかわり出ます。これも混じりっけ満点で、津軽三味線から「やさしすぎ たのアンナタン♪」から自称サルサバンドまでいろいろです。ワールドワイドっていうのともまた違うだろうという感じです。

そこで、オイラとジェニー、ジェニーとホアン(生徒さん。座敷に出ると仲間からはホアンチート〜〜〜〜!!!と声がかかる)、ジェニーとサンドラの妹さんのペルー伝統民族舞踊とかまあいろいろやりました。こんな雰囲気です。






どうです?!ものすごい勢いで脱力するでしょ?!

オ イラはそのほかにもおじさまに誘われてのなんちゃって社交ダンス、津軽三味線チームに誘われて即興「オギノメちゃんのコーヒールンバ」とそれはもう座敷を 東奔西走の大活躍でございます。もう寒いしわけわかんないしやったもん勝ちですわ。自分こんなに宴会向きだったのかと文字通り新たなステージに立ったよう な。そこがどこかはわからないけど。

会の見所である「君たち全然わかってないだろう感」についてなんですが

会場に呼ばれてた津軽三味線お二方はですね、ご師匠さんとお弟子さんなんですが、べべんべんべんとよく弾かれよく歌われます。じょんがら節なんかかかっちゃった日にはもう、一日早い紅白歌合戦中盤ですわね。こちらには舞ってもいない紙吹雪が見える。

しかし。ペルー人は雪吹きすさぶ津軽海峡とか冬の日本海とかイメージしようがないわけです。

すると四曲目くらいになると彼らには全部同じに聞こえてくるわけで・・・まあ我々がクンビア何曲かかっても全部同じに聞こえるのと似てます。

そこで

" OWARI OWARI !! "

と声がかかるのです。その声がやがて
危険なまでに元気よく
なってくる。

ハラハラするなんてもんじゃないですわ!!!

まあ芸人というのはどこでどういうステージにたっても風当たりが厳しいというのが宿命なのでございましょう。

会場を後にする頃にはそろそろ豪雨もやんだ模様でして

しょ・しょ・しょうじょうじ♪を思わせる和やかな夜闇に浮かぶお寺の灯がぼんやりともる向こうから

テクニカルな面はともかく、この晩の地の利を生かしたバンドが飽くことなく演奏するクンビアが

すんどこどっこいずんどこどっこい


と我々の家路を見送ってくれたのでした。


なんなら今年の年末はうちの教室生全員一緒に行くんだからなっ!!!!
ええい、覚悟しとけい!!!!


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