September 05, 2010

寒い話

今回選んだミュージカルは『シカゴ』。
早々に白状すると、寒くて凍えて寝た。

アムトラックまで話はさかのぼる。空調が故障して、長い長い
列車はものすごく暑い車両とものすごく寒い車両に二分された。
運転手がアナウンスで「こちらではどうしようもありません。すみ
ません」といっている。

私は寒い車両の吹き出し口の真下に配置された。持っている服
を全部動員してもまだ寒くて、車内の売店で毛布を買って頭から
かぶっていた。多分、冗談抜きで車内は15度をきっている。
そのうえに頭上から強風がごおおおおおおおおと吹いてくる。
コートをとりだして着る人たちまで現れ始めた。8月なのに。
とにかく持っているということはこういうことがよくあるのだろう。


その人たちからみてもフードをすっぽりかぶった私の格好は異常
だったらしくてからかわれた。


I'm in Alasca.


といって笑顔で応じるようにしていた。


そんな13時間だった。


翌日のミュージカル『シカゴ』はブロードウェイ・アット・シベリアの
劇場で開催された。二日連続で激烈な冷房にさらされた私は
完全にダウンした。凍死である。


とはいっても思わず目をさます瞬間もあった。シカゴのストーリー
はもう有名なので読者の皆さまにはご存知の方も多いと思うから
ここでは省く。今回の出演者でもっとも素晴らしかったのは、主人
公の女性:夫殺しで服役中、マスコミの注目を浴びて有頂天に
なっている・・・にまったく裏切られながら「まだ君を愛しているよ」
といった男の役を演じた役者さん。
「ずっと昔から、どこにいっても何をやってもボクは空気みたいに
みんなから無視されてきた」とコミカルに歌い踊り、最後に


「あ・・・すみませんこんなにしゃべっちゃって。
皆さんから時間をいただきすぎてないといいんですけど」


といって舞台を去った。このひとことで観客のハートを鷲掴み
にしてしまいました。すごい人っているもんだなあ・・・。





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