September 05, 2010

インフラ整備

旅行の当初は食べる気になれなくて困った。
表にでて食事をする気力が出てくればもう大丈夫。
この旅で一番きついのはニューヨークだろうと当初から覚悟
はしてきた。一泊およそ一万円の予算で旅程を組んだのだ
けど、ニューヨークはその価格だと部屋にバストイレがつか
ない。それでも前回のドミトリーに比べたらプライバシーだけ
は確保できるのだけど、部屋は5階でもちろんエレベーター
はないし、一歩はいってみたら窓のふさがれた独房みたい
な部屋。うーん困ったな、という第一印象だった。

外がまったく見えないとどうにもこうにもまともな気持ちを維
持することができない。
マジックテープで壁にとりつけてある防音マットを無理やり
はがしてめくってしまった。
空と向かいの建物に暮らす人々の姿がかすかに見える。

そのほかいろいろ。
コンロに着火しない。
ベッドサイドのランプがつかない。
ドライヤーがつかない。
金庫のブザーが延々と鳴り続ける。
窓につけられたエアコンから豪風がベッドに直接ふきつける。
とめると部屋が40度になる。
お風呂にすっぱい異臭がする。


安いホテルなのでスタッフはフロントにいない。誰かいるときに
気配をさっしてつかまえなければいけない。・・・やれやれ。



翌日、ルームメイクをしているラテンの女の子を部屋によぶと
すっごくいやっそ〜〜〜〜にやってきた。ニューヨークの女子は
人に聞こえるようにおっきなため息をつく習慣がある。たとえば
レジ待ちが長いと


はああああああああああっ(やだやだ)



となる。こっちの人は一向に気にしないみたいだけど、空気を
よむ日本人はこういうやり方には落ち着かない。

金庫とドライヤーとランプの窮状をうったえると、金庫は5分
ならしておけばとまるのだそうだ(夜は電池を引っこ抜いて
とめた)。ドライヤーとランプはもとのコンセントのほうがいかれ
ていたので直すように伝えておく、とすっごくめんどくさそうに
いわれた。

ともかくこれで寝る前に一回ベッドからでてあかりを消しにいか
なくてもよくなり、髪をエアコンで乾かさなくてもよくなるわけだ。
これで一日目より二日目はすいぶん進歩した。

いやっそ〜〜〜な女子にきいたコインランドリーに行ってみる。
投入口に1.25C×2とかいてある。この「×2」の意味がわから
ないのでそこにいる人にきいてみると、要は洗濯一回2.5ドルと
いう意味だった。一日おきに通うことになる。

次はネットがつながらない。
一日10ドルで有料のパスワードがもらえることになっているの
だけど、その支払いとパスワードの取得のために接続すべき
URLが壁に貼られているだけだ。


えっといまネットに接続できないんです



そこでまた五階から頃合をみはからって掃除をしてそうな時間帯
のときに表にでてスタッフを探す。今度は別のラテン女子がいた
ので再び窮状をうったえる。彼女は私のパソコンをいじったり
ネットワーク接続会社に電話をかけたりしてから、「誰もでない。
近くのアップルストアにいったほうが早い」といった。iPodのあの
アップルのことである。そこにいえば無料でネットに接続できると
いうのである。

というわけで部屋でブログをいじることができなくなってしまった。
ホテル決めるときにネットの接続は絶対条件にしてたのに。

パソコンをもってアップルストアにいく。青いTシャツをきた頭の
よさそうなスタッフが4平方メートルあたり一人の割合でお客様の
質問にこたえるべくすたんばっている。顔つきでみな前途洋洋の
精鋭揃いであることがわかる。きけばこの店内のどこでも無線
接続が可能になっているのだそうだ。パスワードは不要。
接続のスピードはこれまでのホテルでの苦労がなんなんだ
(ニューヨークだけでなく)というくらい桁違いに早い。
アップルには今回ホントにやられた。

最後に探したのは花屋。束で売っているグリーンを交渉して
一本だけもらってくる。これをはさみで切ってコップに生ける。
ベッドサイドにおくと殺伐とした部屋が見違える。
窓のない独房は二日かかってやっと自分の部屋になった。
これでサルサも踊れるというものだよ。





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