September 02, 2010

ノースカロライナ・サルサフェスティバル:その1

ノースカロライナサルサコングレスは素晴らしかったです。
なんにもないとこでよくここまで実現したな、と。

主催のコボ・ブラザーズが故郷を愛して立ち上げたんだろうと
想像できます。

会場は全部車なしでは移動できないんだけれども、スタジオも
パーティー会場も環境は最高でした。

ただ一つ、シャトルバスが全滅でした。まったくこなかった。
これにはほんとに困りました。あとでわかったのですがシャトル
バスシステムを投入したのが今回はじめてで、手がまわらな
かったらしいです。レッスンには遅刻するし、そりゃもう困った
なんてもんじゃなかったです。ただ、おかげで周りの人にSOS
を発して解決していく方法も覚えました。


そして参加している人たちのサルサのうまいことうまいことうま
いこと、もうほんとにサルサフリークしかいないんだ、あたりまえ
だけど。

それに、ノースカロライナなのに(といったら失礼だけど、あえて)
参加してる人が若いんだ。こんなに若い客層のパーティーを
みたのははじめてです。中心は20代後半から30代。緑あふれ
るなか参加者のぴちぴちしてること。かつドレッシーです。
おしゃれしたおしてる感じです(あとで例外を紹介するから)。

ロスといいここといい、アメリカのサルサはやーばいわ。
ほんとに。その、なんというか・・・


彼らはマジです。サルサは趣味ではなくまさに生き方なのです。


ただ、素晴らしいのはそこじゃなくって、だからといってライフバラ
ンスが崩れてるわけではないというところ。

サルサにはまって人生踏み外すという感じがない。ちゃんとやる
ことやって、あと投入できる部分はバーンと投入する、その筋の
通し方に無理がない。それがやっぱり文化として成熟してるって
ことなのかなと感じました。


さて、興味深いスタイルのこと。ノースカロライナは一体どっちなのか。

どっちだと思います?場所はニューヨークとマイアミの中間に位置
します。


答えは、「90パーセント以上ON2」でした。


これにはほんとに驚きました。


今回、エンリケとダイアンというカップルが私を車にのせてくれた
おかげでずいぶんいろいろなことを小耳にはさむことができました。
ON2がここまで爆発的に広まったのはここ2〜3年のことだと
いっていました。

マイアミのルエダは別枠として、どうやら「東海岸は現在ほぼON2」
という解釈でいいんだろうと思います。

そのうえでON1はどうなのかというと、パーティー会場にいた多分
当日一番若かった男の子がON1で、かつめちゃめちゃうまいのです
が大モテでした。女性は1でも2でもぜんぜん問題なく踊ります。
男性も「今どっちでおどってるか」はともかく、基本的にはどっちも
やってます。ニューヨークにだけ、ON1は故郷に対する裏切り行為
です、みたいな「アイデンティティ的に絶対2の男性」はいそうだけれ
どもね。これはいうなればヤンキーズファンみたいなものだと思う。

いずれにせよ、感じがよくて音楽のフィーリングがいいのが一番だと
みんなわかっています。東海岸にはON1の雄:ネリー・ガルシアさん
がいます。そういう存在もそれはそれで貴重だし、流行がどうでも
かまわず自分のスタイルを貫く姿勢が結果的に尊敬されるのは
なんでも一緒でしょう。

かつ、ロスのON1に対応するのは正直いってON2より難しいと思う。
流れとしてはほとんどのサルサファンがON1を経てON2に進んだけ
ど、難度がどうかといったら私は正直、ロスのサルサのほうが縦横
無尽にはずしまくってよほどタフだと感じる。一方でON2は原則を
はずさない。急角度できったりはするけど、リズムをはずしはしない。
だからON2で踊っているときのほうが感覚的には安心感があります。

ロスの若手のサルサはフリーウェイと同じ。1は1でもクレイジー。
私には彼らの1はリズムの1というよりナンバー1の1ではないかと
思えてならない。









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