July 16, 2010

そこに理由などない

きましたね。今日から夏が始まりました。
あついあついと文句をいいながらもうれしたのしい夏です。
悶えに悶えたメキシコ湾のアブラにもようやく蓋がしまった
そうで。まったくもってやれやれであります。

さて、こないだ仕事帰りの夜道を歩いている途中にふと思い出
しました。私がフラメンコに取り組んでいる時代にセンセイから
きいたホントの話です。

年に一度の発表会のとき、出演者の一人が規定にない
巨大なバラの花をいきなりアタマにつけて踊っていた
のだそうです。

練習のときはそういう素振りをつゆとも見せなかったために、
センセイとしても止めようがなかったということです。

世の中のお話には、そのときその場にいた人でないと面白さが
わからない場合と、そのときその場にいなかったからこそより
いっそう面白いお話とがありますが、これなんかは後者の
筆頭だろうと思います。しかもこちらの心身の成熟につれて・・・
つまり「人間というもの」をより理解するにいたって・・・なお面白
みが増していくという点においても、深い。

私の愛読書『機上の変人たち』(エリオット・ヘスター著)には
なんでもないゴロをトンネルしたがために絶好調のチームを
負け戦にひきずりこんだビルや、大統領執務室で踏み越えて
はならない一線を超えたビルをひきあいに「世の中の人間なら
誰でもビルになる可能性を秘めている」という格言があります。

私の場合、今帰国した友人の航空チケットナンバーのかわり
に、これから帰国する自分のチケットナンバーを処分した瞬間
「ビル」になったわけですが、

これになぞらえて、年に一度の発表会のステージで、群舞の
中にあってただ一人巨大なバラを頭につけてしまう人のことを
「カルメン」、土壇場にあって常軌を逸した行動に走るあの摩
訶不思議な心理のことを「ミ・アモーレな気分」と名付けるに
いたりました。

まあ、サルサをやっているような人たちは誰もがカルメンであり
毎日がミ・アモーレみたいなものといえばそれまでなのですが、

中でもキラリとひかるのは一体誰か。
8月1日、期待いただきたいと思います。

今夜の両国、ON1シャインではサイドステップ男女別スタイリ
ングとスージーバリエーション、ペアワークはトスとCBLが
入り乱れた怒涛のコンビをご用意しました。

夏の到来を喜び、そして踊りましょう!



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この記事へのコメント

2. Posted by RIO   July 18, 2010 02:53
さしあたってえびすさん???うーむーもうひといきインパクトのある命名がほしい〜〜〜〜そして今夜もねむれない。
1. Posted by DJ Higo   July 17, 2010 16:50
深刻な別れ話やお葬式の最中に、緊張のあまり大爆笑しそうになるあの心理状態もぜひ命名してください。

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