February 03, 2010

アメ横ブルース

という歌があったかどうかはしらないけれど、あの街ならさも
ありなんという気がしませんか。

アメ横。皆さんはもちろんすでに行かれたことあるんですよね?
私はなかったんです。東京に出てきてはや何年だ、15年以上は
たってるぞ、それなのになかった。

自分が大学生だった頃にどういうわけか埼玉の高校男児と知り
合う機会がありまして。わーすごく昔の話になってきたぞ。

それくらいの男児は年上の女性に妙なロマンを感じるというか
一挙手一投足全てオトナに見える、的なところがありますでしょ。
で、年上女性と知り合いだと友達に自慢できる、みたいなところも。

うわー かいーーーーーーぞー

そうだ思い出した、自動車の教習所で知り合ったんでした。
で、その男児が「トーキョーさいグ(ごめんねどこがどこだかわかん
なくて。フィーリングがそんな感じだったんだってば)」ってときの行き
先がアメ横だったわけです。そうだ思い出した新しいブーツ買ったっ
てすごくはしゃいでたっけな。

そのときに自分の中で「埼玉男児⇒都会に出張る⇒アメ横」
いう図式がカンペキに成立してしまい、以来アメ横は「人生これから
のボウズがいくところ」という全然俯瞰的でなくかつ妙に甘酸っぱい
印象になったのでした。

似たようなことはおそらく「千葉女児⇒都会に出張る⇒錦糸町」
いう図式にもおこるんだろうな。これも全然俯瞰的じゃないけどとにも
かくにも錦糸町は東京だし、なんてったって買えないもののない
「まとまった」街ですからね。
もし自分が外房線の高校生だったら、錦糸町の○気任買い物でき
たら、まかりまちがってスタバでデートなんてできた日には天までのぼる
心地だったに違いありません。

東京を転々として結果的に錦糸町とは違った意味でまとまった市川に
住み着いた自分は先日遅すぎるアメ横デビューをするにいたりました。

理由といえばラッパズボンがほしかったのです。

ありそうでしょ、アメ横なら。歩くと床がきれいになりそなくらいばっさ
ばっさ広がったのが。埼玉男児を見かけなくなってはや十数年、
雑然とした情報網の中から「アメ横にはウッドストック直送(並みの
69年風の)の古着がある」という壮大な勘違いを抱くようになってい
た自分は(これ、まったく根拠がないんだよな・・・なんでそう思うよう
になったのか今となってはぜんぜんわからないよ)

ジーンズショップのめぼしをつけていざ出張ったはいいけれどそこで
みたのは

うずたかく積まれたジャージの山


うわーなんじゃこりゃあ、アメ横ってのはジャージの街だったんですか?!
みんな知ってました?

年末にニュースに出るアメ横は買出しの街ですよね。
今年は景気のなんとかを反映したのしなかったの数の子がいくらだの。

だから食料品と靴屋と、あとはラッパズボンなのかなくらいの
気持ちで行ったらなんとなんと、その三つを凌駕してうずたかく
立ち昇る、これはまさにジャージ柱とでも言おうか。
ものっすごい「体育」の気があっちにもこっちにも筋骨隆々とそび
えたっているのだった。

でまた驚いたのが、「ついてる値段の70パーセント引き」「80パー
セント引き」って売り子のおにいさんたちが連呼していること。
一万円が2000円とか3000円てことでしょ、びっくりしますわー。
(あとでわかったところではジャージの上下がばらけちゃったもの
ばかりなのでそういうお値段になるらしいです)

でもさ、もはやジャージって上下セットで着ませんでしょ、皆さん?
バラでぜんっぜんかまわないじゃないですかっ。
デザインは最新のばかりですもん。



おおっと〜ここで

ジャージそのものを着ません、


というつっこみは、するなよ


スポーツ万歳


いやあ群集心理ってこわいよ〜。
通常、人と反対のことばかりする私でさえジャージの山にとり
ついて掘り出しまくっちゃったもんな。
あのかっこは何に似てるかな、あ、アリクイだアリクイ!


汗だくになってふと思いました、


おいらここでなにしてるんだ?



そーだ


ラッパズボン


探しにきたんじゃないか


ばかたれっ


↑パフォーマンス本番まであと三日 あいてる日はもうないよ

うわあ〜いなんてこったい。
ジャージで本番出るのかお前はっ
もう日もとっぷり暮れかけているというに

あわてて見回してみたものの、そのへんのジーンズショップに
目立つのはガイコツとか竜とか皮とか果てはモデルガンとか、
なんだか野郎仕様一辺倒なのね。

「女性ものはないんですか」ときいたら

「このへんにはないですね」

みんな覚えておいてソンはないよ、アメ横には男物のジーンズは
あるよ、それも相当ヘビーな品揃えで。

が女性のものはほぼ皆無なんであるよ。

理由はわからぬが

とにかく徹頭徹尾


ヤローの街なんだよおおおお

 

そこから走りまわって結局目指すラッパは定番すぎる原宿で
入手することになったのですが

げっそり疲れて帰宅してから自分が見出したのは

アメ横の「闇市の匂い」とでもいうべき昭和の情緒に完全に虜に
なった新しい自分。

乾物を売る露店、路上に広がった丼屋のテーブル、ひと気のない
ロック喫茶・・・

そんなわけで3月15日まで休日なんてない自分のつかの間の
安らぎ(たそがれとも言う)の場所はアメ横に落ち着きそうな予感が
する。
いれてから6時間はたってるすっぱーいコーヒーがすでに懐かしく
なってきてるんだなこれが。




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この記事へのコメント

2. Posted by RIO   February 05, 2010 00:50
あそこで笑っていただけるのはご自身ジャージを掘った経験がある方だけだろうなと思っておりましたが、やっぱりそうですよね、あの図は蟻塚を攻めるオオアリクイとしかいいようのない光景ですよね。ああ書いてよかった報われましたロンドンスポーツだったかどうか、三つ四つくらい汗だくで塚を掘ってきましたよ。

そうそう、店員のおにいさんたちが思いのほか親切だ、というのも印象的だったものですから「頼めば『相方』を探してくれる」というお話にも納得です。

アメ横、ドンキ、YAHOO、楽天あたりの「視界一杯とおりゃ〜とモノを詰め込む美学」は日本人のどういう感性に通じるものなのか非常に興味のあるところです。

これで読者の皆さまがアメ横で「恋人探し」に奔走するという新しい婚活が生まれ・・・ないな。
1. Posted by yossy   February 05, 2010 00:34
お疲れ様です。
"アリクイ"には笑えました!
もしかして御徒町のロンドンスポーツじゃないですか!?
因みに"上下で!"と言えば延々と探してくれるようで、その手間を考えたら少しは整理した方が、と思ったことがあります。
でもあのディスプレイにはドンキに通じる何かがあるのかもしれません。

一度テニス用の"上"を買った翌シーズンに、同じ素材・デザイン・色・サイズの"下"をたまたま見つけた時には、生き別れた?恋人に出会えたような気持ちになりました・笑
型落ちが大半と言われますが、ニューモデルやレアモノもそれなりにありそうですね。

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