October 14, 2009

海辺の大奥

ずいぶんひさしぶりに自転車をとばしてみました。
いやー運動がキライだっ。
めんどくさいっ。楽できることはとことん楽したいし
さぼれるならどこまでもさぼりたいぞ。
タクシーラブ!どこでもドアならなおよし!
サルサ?サルサは運動じゃなーい。

ところが台風去って秋風の身にしみる今日このごろ、
キリギリオもレンタカーでとばす享楽はいい加減にして
冬に備えてエコライフでもしようと思い立ったわけです。

そこで登場するのがチャリ。通いなれた海の近辺では
自転車を貸しております。てやんでえそんなのはアリが
せっせと漕げばえーんじゃい、おいら様の足はサルサで
とことん疲弊しておるのだから休日くらい休ませい!
・・・とハナにもかけなかった二輪車にひょいと手を出して
みる気になった。

ところが。これがいい!!!
そっか自転車ってこんなにいいんだ、と今更常識だろ
そんなの・・・だからかっこいい自転車あんなにたっくさん
売ってるんだもんね。

大体において30年遅れで生きてると感動が色あせなくて
いいんだよ。
こういうのはエコって言わないのか?
言わないな。

さて、小高い丘にあがって波を見ながらカツサンド食べて
たときのことです。

満潮で潮がかなり砂浜に寄せておりました。
そんな中カモメが二羽、波にうたれて仲良く寄り添っている
なあと思っていたら、くんずもつれつえらくセクシーな状態
になり始めました。

「かーちゃんが昼時たまたまいなかったときになんとなく
テレビつけたら昼メロがそういうシーンだった」的な気分で
思わず目がはなせないんだよなーこれが。

んもう、上になったり下になったりかみついたり、爽やかな
イメージとはうらはらにけっこう見所があってですね。

しかもそれが波を浴びつつなんで、一種「入浴シーン」的な
味わいも帯びちゃったりなんかして。

お、お、とか言わないまでも思っちゃうんだってばこれが。

そしたらさ、「あなたもうちょっとよ」「そうかいベイベー」な
二人の間にカラスが二羽、なんだかしらんけどあっちとこっちから
ちん入しようとするのよ。

得意のジャンプでひょーいひょーいとよってきて、くちばしで
交互にちゃちゃをいれてくるのね。

一体何をしているんだお前たちはっ!!はりせんでイッパツニハツ
はたきたくなりませんか、なるんだってばこれが。

オスのカモメが「やっ、何をする、よせ」的な威嚇をするんだ
けど、はたはたはた、と逃げたフリしてはまたひょーいひょー
いと寄ってくるあのやらしさはつくづくカラスにしか出せない。

そして絶妙の間合いでびしっとくちばしをはさむ。

よせ、ひょーいひょーい、びしっ。

だからよせやい、ひょひょいのひょーい、びしっ。

それ遠くから見てるうちに、なんっかこのシーン見たことある
ような気がする、これなんだっけ・・・そーだ、

江戸時代のショーグン様はおしとねサイドにお付きの者が
が一晩中ついてたとかいう、あれだよ〜と思い至った瞬間、
笑いが炸裂。

その瞬間にも黒子(クロコ)みたいなカラスが二羽、熱烈な
二人の周りをぴょんぴょこぴょんぴょこ跳び回る。

妄想族筆頭の自分の頭には「お世継ぎを」の吹き出しまで
見え始めた。

もーだめだ。
ついにカツサンド放り出して後ろに転がった私でした。











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