June 09, 2009

真実>ドラマ

ちょっと感動的なお話を書かせてください。
今この教室に通ってくれているKちゃんのお話です。
クラスレベルを決めるのは先生か生徒か、という対話を生徒さん
としていたときに、彼女が大学三年生のときにニューヨークに
ジャズダンス修行にでたときのストーリーをきかせてくれました。
ダンスサークルに属していた彼女は、今年なんとしてもみんなで
決勝に出よう、と決意して、部のレベルアップのために3人がニュ
ーヨークで違うジャンルのダンススクールに通ったのだそうです。
滞在中はお互い会わないという約束で。

自分はビギナーだけれども、たとえついていけなくてもADVANC
EDのクラスの様子がみたい、どのようなことが教えられているの
か知りたい、と思った彼女は無理を承知で最終クラスまで参加
しました。

と、先生が彼女をレッスン生全員の前にひっぱりだして、「これを
踊ってみろ!」と厳しく言い渡し、できなかった彼女を「これが
ADVANCEDというものだ」と激怒して教室外に放り出したという
ことです。
外は大雨、雷。Kちゃんは号泣しながらその中をさまよったんだ
そうな。
お金もなく、一人ぼっちで。

その夜、彼女は自分がどうしてレッスンをうけているのか、どういう
想いでここにいるのかを切々と手紙にしたため、翌朝早くスタジオ
の受付の方に託したのだそうです。

その夜、どきどきしながら再びレッスンにいくと、昨日までペットショ
ップボーイズだった曲が「DON'T WORRY BE HAPPY」にかわって
いたということです。

「いい先生でしょう!!!」とKちゃんは曇りのない目でいうのでした。

そのKちゃんは今もずっとKちゃんのままです。
こういう話をきくと、なんというか、到底かなわないなというしかない
です。




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