May 28, 2009

「それで、サルサ踊れない気がする?」最終回

さあ、最終回に参りましょう。
最終回はサルサのネットワークに関する言及です。

現在、いわゆるイベンテーターやクラブがパーティーを引率する時代
から、サルサラバー自らがイベントを立ち上げる時代へと変容して
きているようです。
チェルシーのソーシャルに参加していた25歳のカミーラはニュージャ
ージで夫婦でサルサを教えていますが、同時に「スカーレット・マンボ」
というイベントを主催もしています。
夫のサンチェス氏は「フライヤーがあれば、そこのダンサーたちが
組織化されている、ということを意味してます。サポートしますよ、サポ
ートお願いします、という関係があちこちに発生してます。マイスペース
とかフェイスブックといったソーシャルネットワークサイトの存在がバック
ボーン。フライヤーを配るのがときとして失礼にあたるので、このように
ネットワーク上で情報交換がなされるようになったのです」といいます。

ここで補足をしておくと、フライヤーを配るのが失礼にあたる、というの
はあるイベント会場でその主催者と無関係のパーティーの宣伝をする
ことは難しい、という状況のことをいっています。
たとえば日本でも「スカウトお断り」という張り紙のあるイベントがあった
りします。
参加するお客様にとっては「どうしてわざわざそんなことを」と思われる
でしょうが、心と時間をこめてイベントを準備した関係者にとっては
これはなかなか微妙かつ繊細な感情を伴う問題なのです。
結果的に、良質のイベントを継続した人のところに人が集まりますから
時間が答えを出していくのですけれどもね。

10年前、スティーブ・ショウ氏(記事発表当時66歳)がサルサニューヨーク・ドット・コムというサルサ情報ページをたちあげました。これは
ニューヨークの教室とイベント情報を発信するページとしては最大規模
のもので、私自身もニューヨーク滞在中もっとも頼りにしたページでした。
ショウ氏はマニー・シベリオ氏と組んでこのページを作っていますが、
このページが頼りにされているのは二人が載せるべき情報を吟味して
いるから、つまり彼らが実際に参加してみて載せるに値するものだけ
を掲載しているという点がポイントです。
いわば第三者の視点が導入されている、ここが非常に重要なのです。
彼らの判断の基準はまず快適であること、次に年齢問わず楽しめる
雰囲気、そしてイベント中どの時間もしっかりと盛り上がっていること
この三点だということです。

日曜日、54丁目のクラブ・イグアナは日曜にひらかれる全てのソーシ
ャルの公式アフター・パーティー場所の役割を担っています。20代から
50代までのペアで二つのフロアはぎっしり。どんなに踊ってもまだ
踊り足りないフリークの夜は23時まで続きます。

最後に49歳のシベリオ氏の談話です。
「アメリカン・クラブ(これはたとえばヒップホップなどストリート系の、
あるいはラップやレゲトン、テクノといった20代までの層に支持されや
すい音楽を流すクラブのことですね)にいくと自分が『毛が三本しか
残ってないおっさん』みたいに思えてしまう。でもラテンのクラブは違う。
年齢は関係なく、踊るために、楽しむためにそこにいる。サルサは
それがいいんだよ」

以上をもってこのシリーズを終えます。
いかがでしたでしょうか。
サルサの今とこれからについて、皆さんの深いところに淡くも確かな
印象と光を残すことを祈ります。

それでは今晩恵比寿にご参加の方、いい時間をすごしましょう。






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