February 25, 2009

フラット

ニューヨーク滞在中、水道管が破裂してドミトリー水没の危機に
瀕したときに、零下の中ともに水をくみ上げた戦友・TAKEさん。
彼は日本でけっこうな会社を辞めてDJで身をたてるべく渡米した
ということで何かとウマがあいました。

けっこうな身分を捨てるということは、成功するまで家族に認めて
もらえないということ。私の場合はサルサ、彼の場合はDJ。
ともに親兄弟から「それはぜひがんばりなさい」とはいって
もらいにくい。
結果だしてなんぼなんだよね、説明してもだめだよね、と笑った
ものでした。

彼の仕事ぶりをみていると「あ、この人おっきなカイシャでシャイン
じゃない社員教育しっかりうけた人だな」ということがよくわかるん
ですね。ほかのスタッフさんに何かとアドバイスをしていた。
だから「DJやるからアメリカ行く」と宣言したときの親御さんのショック
と不安は察するにあまりあります。
親に理解してもらうために仕事するわけじゃないけれども、仕事で
成功することは大きな親孝行になるわけで、親の理解があるか
ないかということが気持ちの底辺でかなりの影響力を持つのは
事実。読者の皆さんの中には早くに親御さんをなくされた
方も少なくないと思いますけれども、いつまでも「今の自分を見てて
ね」という気持ちはなくならないものなんじゃないでしょうか。

さて、ニューヨーク滞在中にそのTAKEさんが話してくれた印象深い
お話。
彼自身はまだまだ駆け出しということで、大きなイベントになれば
なるほど順番はアタマのほうになります。ある夜、自分の出番がお
わったときに「よかったよ、すごいじゃないか、がんばれよ」と気さくに
声をかけてくれた人が、その日のトリを務めるカリスマDJだったと
いうことがあとでわかった、という話です。
そのときの「ほんっとにすごい人ってのはどんどんフラットになって
いくんだよね」という言葉がいつまでも私の中に残っています。
それが彼がニューヨークにいる理由なんだそうで。
ビッグになればなるほど気さくになっていくタイプの人に会えるから、
と。

それを余裕とよぶか、器とよぶか、言い方はいろいろあるでしょうが
ダンス用語でいえばまさに「肩の力が抜けている」って言葉がぴったり
なのかなあ。
自分の存在に絶対的な自信とよりどころをもてている人だけが発する
優しいオーラが確かにあります。

仕事を続けていくということは大勢の人とうまくやっていくこと。
その中で変わらぬ自分を貫きつつも柔らかくあるために・・・
それこそがフラットな状態だと思うんですが・・・人間をこえた何かを
信じる気持ち、もしくは何もかも包んでくれる心のふるさとが必要だな
と感じることはよくあります。
うーん・・・いずれにしても簡単じゃないけど。




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