September 30, 2008

飯田橋ポエトリー会場クローズに関するお知らせ

皆様

本教室の社交場としておよそ二年に渡って愛されてきた飯田橋の

ポエトリー・イン・ザ・キッチンは2008年12月をもって幕をおろす

ことになりました。

本件はタトルビルオーナーさんのご意向によるものです。

オフィスとしてのポエトリー・イン・ザ・キッチンは現在移転先を検討して

います。

ダンス教室としての飯田橋ポエトリーは仕切りなおしの上、来年以降

新たなスタートをきることになります。

曜日・場所・再開の時期は未定です。

会場設営に力をかしていただき私たちの活動をあたたかく見守って

くださったYさん、Fさんはじめポエトリーの方々とは、今後も末永い

おつきあいをお願いすることになろうかと思います。


ポエトリー会場をまだご存知ない方のためにこれまでの経緯を紹介

させてください。


ポエトリー・イン・ザ・キッチンはYさんという女性が中心となって、

仕事場兼交流場所兼もの作り場所兼展示場兼その他もろもろの

ための場としてオープンしたところです。

共同でオフィスをかりる仲間を募っていたころにYさんのご友人の

Mさんという方が私のブログをウェブで見つけ、Yさんにひきあわせて

くださいました。

そんなご縁で数名で大きなオフィスをシェアして水曜日に私がレッスン

場所として使わせていただくことになりました。


駅から遠いうえにサルサと縁もゆかりもない飯田橋という場所で本当に

人を集めることができるのか、試行錯誤の日々が始まりました。

10人もくれば上出来だろうという覚悟で始めましたが、人が人を

呼んで開始半年後には20名を楽々突破、一年後には30名越えも

珍しくない教室に成長しました。


その理由がポエトリーのもつオープンであたたかい空気にあったこと

は言うまでもありません。

建物は古く廃校寸前の小学校のようですが、スタッフのFさんやYさん

のセンスにより会場は好奇心のいっぱいつまった倉庫のような期待

感に満ちています。


私は以前から「六本木のクラブは確かに刺激的で楽しいけれども、

あそこに毎週毎晩通っていたら精神が疲弊してしまう。

もっと心安らかにリラックスして踊れる場所と仲間があったら

サルサはもっと人々に愛され広まるだろうに」と感じていました。


と同時に「リラックス」=「垢抜けない」という図式には断固反対でした。

たとえば背中のばっくりあいたドレスでも受け入れてしまうような、

なおかつギラギラギスギスしていない「ホームとしてのクラブ」。

私が目指したのはそういう場所です。


そのためには参加者全員に一定のコンセンサスを共有いただくことが

どうしても必要でした。

箇条書きにしたり唱えあげたりするのでなく、通ううちになんとなく場の

空気で、あるいは常連さんの言動から、新規の方がそれを察知し

それをまた次にご来場の方に受け継いでいく。

そういう場を目指したいと思いました。


そのためにかけた時間と工夫の数々は到底書ききれるものでは

ありません。

しかし参加者はいつも的確に会場の空気と私の想いを読み取って

くださいました。また、いつもたくさんの方が会の前・最中・後に

そっと手をさしのべてくださいました。

その結果がマジックとも言うべき飯田橋ポエトリー会場のアフター

パーティーシーンに現れています。


わたしが必要であると漠然とイメージしていたものを皆さんも必要と

していた。

その気付きこそ飯田橋会場がもたらしてくれた一番の贈り物では

なかったかと思っています。


そのポエトリーは本年12月10日(水)のレッスンをもって終了します。

また、この日が2008年のレッスンの最終回でもあります。

明日をどのようにお楽しみいただくかさえ今は想像もできないんですが

これまでずっとそうであったように、明日になれば内からパワーと

アイディアが湧いてくるものと信じています。

あと一晩のお時間をいただけますように。



これまでに皆で培ったスピリットをつなぐべく、皆様からの全ての情報を

歓迎します。貸し会場、バー、カフェ、レストラン、クラブ、サルサや

ダンスや人と人との交流の意義にご理解のある方をぜひご紹介

ください。


これまでありがとう。これからもよろしくお願いいたします。









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この記事へのコメント

4. Posted by RIO   October 06, 2008 15:13
よしのぶさんは「原始人」のお一人なんですよね。以来ポエトリーを代表する顔になってくださってます。若輩者一同の精神的な柱、です
3. Posted by よしのぶ   October 02, 2008 23:12
う〜ん、なんというかな・・・。
忘れもしない2年前の11月15日、僕がはじめてポエトリーを訪れた日、はじめてサルサを踊った日、RIOセンセーとその仲間にお会いした日・・・なにもかもが衝撃的でした。その衝撃と心地よさは今も続いています。
2. Posted by RIO   October 02, 2008 16:00
人、ですね。ほんとに何もかも人次第なんだろうな、と。
人がいる限り希望はあると思ってます。
1. Posted by MA   October 01, 2008 08:03
初めてポエトリーにお伺いしたことを今でもはっきりと思い出せます。あの場所も、集まっている人達も、全て優しくあたたかかった事を覚えています。その雰囲気は今でも変わっていません。今までありがとう、という気持ちです。

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