September 01, 2008

9月、新たなチャレンジを始めます:その1

長いメッセージになると思います。

9月から新たなチャレンジを始めます。

希望をこめてパソコンに向かっています。


先日、私がはじめてサルサを教えた日付を確認する機会がありました。

2004年の10月でした。もうすぐ丸四年が過ぎようとしています。

人生を変えた瞬間というのが誰にもあります。私にも二回ありました。

一回目がオルケスタ・デ・ラルスの平和賞受賞のニュースで、その演奏

シーンの一番下にわずかに映ったペアダンスを見たとき。

二回目がはじめてふらりと訪れたザズーで、一人の女性がサルサ

パーティー開催を声高にもちかけているところに居合わせたとき。

私はもともと大勢の方とおつきあいするタイプではなく、どちらかといえば

一人の方と仲良くなるのに何年もかけるほうです。

だからひとごととして聞き流そうとしましたが、耳がそれを許さない。

20〜30分くらいの間、私は自分の料理を前にして、威勢のよい彼女と

戸惑う店主のやりとりをきいていました。迷う私の意識の底に、ずっと

昔の手痛い記憶がよみがえったのは間違いありません。

大好きな馬に乗せてあげると手招きされたのに、母の許可なく勝手な

ことをしてはいけないというだけの理由でその場をはなれてしまった

夏の日のこと。戻ったときにはもう誰もいなかったこと。

チャンスに二回目はないという事実に押しつぶされて泣きに泣いた8歳の

記憶に後押しされるように、私はまったく見ず知らずの彼女に「やるなら

手伝いますよ」と言うために席をたったのでした。


現在はどうでしょう。この教室はどんな場所なんでしょう。

やればやるほどわからなくなってくる。

変わらないのは一つだけ。

誰もやっていないことがしたい。



「人生にはサルサより大事なことがいくらでもある」なんて言うセンセイに

一体何ができるんだろう。いつも迷い揺れています。

サルサは前に進むための道具に過ぎない、という気持ちが常にあります。

もっと大事なこと。単調な毎日に心がすりきれてしまわないように。

生きている間に自分が輝いた瞬間を一度も味わうことなく、時間だけが

指の間から零れ落ちてしまったような思いで日々を生きることのないように。

自分以外の全員が自分よりも幸福そうに見えるという切ない幻想に

とりつかれることがないように。

サルサがあるのだと私は思っています。


まずここまでをアップします。











salsaconsul at 08:40│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
これまでの記事
記事検索