May 26, 2008

夏が来るねえ

暑くなってきた。今日の昼間は宇多田ヒカルだ。

何度みてもこの眉毛はなんなんだ。

意識しておぼこっぽい感じを出そうとしたのならばまさに狙い通り。

彼女のアルバムは私のど貧乏時代の象徴だ。思い出深い。

このとき私はこれまで暮らしてたところを家出して六畳風呂なしの

アパートにとび込んだ。もううんざりだ、もう金輪際こんなことは

しない、と思っていた。

でも「こんなこと」の正体がつかめないのだった。

それが私を耐え切れないほどいらいらさせていた。

今はわかる。「こんなこと」というのは「自分が何もしなくてもいつか

人生は自分の思い通りになるはずだ」という甘えだったということが。

人生は思い通りになんかならない。何もしなければ何もおこらない。

自動的にセレブになるわけでも、自動的に「ステキな奥さん」になる

わけでもない。まして自動的にダンスがうまくなるわけもない。

でも若いうちはあまったるい夢に包まれているものだし、その権利も

ある。私はそのあまったるさに骨の髄まで嫌気がさしていた。

だれか私を養ってくれる人、だれか私を認めてくれる人を転々とする

ような毎日はクソだ!!!私はある年のある夏に、自分はまだ一つも

何もできない人間であるという真実と向き合うことに決めたのだ。

10代でスーパースターの階段をのぼりつめた宇多田ヒカルの声は

あらゆる感情を増幅してくれた。クーラーも風呂も網戸もない最低の

部屋だった。ついでに大家も最低だった。

日差しと熱気と蚊と孤独と。もうすぐ夏が来るねえ・・・

 


 




salsaconsul at 11:21│Comments(0)TrackBack(0)

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