May 15, 2008

花の数は数あれど

飯田橋にご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

昨日は出かける前にテンションあげようとして大音量でハウス

きいてたら上の人がついにおりてきた。すんません。

でもまだ明るい時間なんだからさああああ・・・・なんていいません。

はい。おいらが悪うございました。


贖罪というわけではないんですが、昨日のアフター料金総額2500円

四川省に寄付させていただきます。

どうか一人でも多くの方が救出されますように。


昨年LAにいったのが6月だったせいか、このごろあのときのことを

よく思い出す。記憶は天候と匂いと密接につながっているんだろう。

一年が過ぎた今になってあのときの体験が別の意味合いを持ってくる

とか理解が深まるとか、そういう側面があるみたいなんです。

 

私が教わった女性インストラクターの一人は、エンターテインメント性を

重視するLAのスタイルを築いた中心団体、SALSA BRAVAの

代表・ジョビー。もう一人はマヤン・サルサ・コンペティションでの優勝を

はじめとする数々の受賞歴をもち「サルサ界のバラ」の称号をうけた

リズ・リラ。驚いたのはこの二人のダンススタイルが全く異なっていた

ことだった。


ジョビーの口癖は「膝を曲げて」。

元相方よりも彼女のほうが上背があったせいもあったろうけれど、

膝を曲げて重心を低くとることでヒップのグルーブを出すことに成功

していた。このスタイルはサルサでどちらかというと主流になっている

ように思う。


対するリズはというとまるで棒のように脚をまっすぐに使う。

ペアダンスを踊っているときの彼女にはまるで膝が存在しないようだった。

これは彼女がアルゼンチンタンゴをマスターしていることと無関係では

ないはず。彼女はバースデーパーティーでタンゴを披露したのだけど、

それはもう「セクシーなカシノキ」みたいなまっすぐさだった。


サルサで膝を曲げるかどうかを疑問に思っている女性は少なくないと

思う。自分をどう見せたいかで決めるしかないだろうね。

鏡とむきあって高さを変えながらベーシックを踏んで、体型と顔立ち

と性格とのマッチングをはかりながらベストポジションを探していく。


私はジョビーから主にスタイリングを、リズから回転の技術を教わった。

ジョビーの「スタイリングをどのようにつけるかは女性が決めてよい」、

リズの「サルサって回転が60〜70パーセントだから回転の練習は

欠かせないわよね」といったごくごくさりげないひとことが今更のように

脳裏をよぎることがある。

そんなあたりまえのことをきくためにわざわざ海を渡ったのかという

ことになるけど、そうなのだ。まさにその通りなんだよ。


そうして昨日のアパッチのスタイリングが生まれた。

前半の、倒れた棒がたちあがるように高度をあげるのはリズの脚の

使い方、後半の雪崩が落ちるように高度を下げていくのはジョビーの

脚の使い方なのだよ。

アパッチは女性の腕を背後に払うために男性がかなり低いポジション

をとる。それとちょうど対称になるように女性の重心をあげれば、

二人の相乗効果で大きなうねりとダイナミズムが生まれることに

ようやく気付いたのだ。ペアダンスにしか持ちえないぞくぞくするような

面白さだと思う。


最後にリズがぽろっともらしたひとことがね、これがまた含蓄が

深いので紹介しておきます。

 


「女性は男性を利用するものよ」


 




salsaconsul at 14:11│Comments(0)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
これまでの記事
記事検索