October 21, 2007

新宿レッスンレポート

こんばんは。本日ご参加の皆様、ありがとうございました。

今日の内容についてあらためて解説をしますので、今後の

ご参考にしてください。


まず、今日はじめてご参加くださった方、ありがとうございました。

お疲れ様でした。

初回と2回目は感触がかなり違ってきますのでどうぞご心配なき

ように。ダンスは緊張がとけるまでなかなか思うようにいかない

ことはよくわかっております。


初心者さんのクラスでは今日、インサイドターン、ハンマーロック

からソンブレロまで、方法と注意点をお伝えしました。

このへんまでを落ち着いて対処できるようになりましたら経験者さん

のクラスに移行をお願いいたします。


後半のクラスのサンテリアのムーブメントについて。

今回はオグンという火と鉄の神の踊り方を紹介しました。

大切なことはサルサを構成する様々な要素について知識を持つこと

です。これからラテンの曲の中で「オグン」という言葉をときどき

耳に留める機会がでてくると思います。そのたびに、ああ、あの

踊り方ね、と思い出してください。ソロムーブメントのチャンスが

あったら刀を振り回す動きをちょっと使ってみてください。

わかる人が見れば必ず反応し握手を求められることもあるかもしれ

ません。それがキューバであれば皆どれほど喜ぶことでしょう。

文化の理解は友人とよき思い出をもたらし、究極的には戦争を

くいとめる大きな力になります。

 

キューバの民族舞踊のもっとも大切なポイントは、一見無理そうに

見える彼らの動きも、一つ一つ分析していけばわかるしできると

いうことを理解していただくことです。

この場合、彼らと同じ格好をしてステージにあがるようなことを

私は求めていません。彼らの踊りは彼らが踊るのがもっとも輝かしい。

外国の方が着物をきたときのどことなくバタ臭い感じを私たちは

ほほえましく見るわけですけど、それをやめてほしいとは思わない

ですね。私たちの文化に興味関心をもってくれることを嬉しく

誇らしく思います。

海外からの学生さんたちが落語同好会を作ったりして活動することも

喜ばしく思います。

そのことによって彼らが日本の間合いとか皮肉とかを理解し、それに

よってより人生が豊かになる。だからといって彼らは彼ら以外の何者

でもないし、自国から切りはなされることはありえません。

私たちにとってもキューバのダンスはまさにそういう存在です。

でも、あの壮大な衣装と頭に高々と巻き上げる色鮮やかな布、

あれは彼らにこそふさわしいということを踊れば踊るほどいっそう

深く感じ、それを素直に認められる心境に達してはじめて、あの

ダンスを楽しむことができるようになりました。

私は歴史をふまえたうえで、あのムーブメントの秘密を解読する

楽しさを長い旅路の末ようやく見出すことができました。

私は文化に対してどうしてもミーハーになれないのです。

それはこれまで私の重い足かせだったのですが、ようやく越える

ことができた手ごたえがあります。


それから火曜にやっているシャインですけれども、あれで私が教え

ようとしているのは殻を壊すということです。

私たちは無用な取り繕いの中で日々を生きていて、顔にしろ動作

にしろ実力の100分の1しか使っていないと思います。

日本は特にそうです。何も考えない、何も感じない顔をしている

人が多すぎる。私もそうです。でないと目だってしまうからです。

海外に行くと全員役者に見えます。よく笑いよく怒りあっというまに

仲直りしている。顔もアクションもよく使う。

あの生命感はダンスに欠かせないものです。

だからといってやりすぎる必要はなくて、面白ければ声をだして

笑い、いいと思えば手をうったり膝をうったり、要は自分が感じた

度数に応じて表に出す練習をすればよいだけの話です。

日本人はどんなに「感動度数」が高くても「あとでメールで伝えよう」

と思うような奥ゆかしさがありそれはとても美しいものでは

ありますが、ことこれがダンスの話になると物足りなさを漂わせる

大きな原因になっています。

どんなことでも「後回しがよかった」ということはない、というのが

私のつたない経験上の感触です。お礼とお詫びは早いほうがいいと

いうのに似ていて・・・。

唯一、怒りにとらわれたときだけは「明日まで待とう」という努力は

しますが、嬉しかったこと、感動したことは明日になると今よりも

感激が薄れてしまうので、結局充分に想いを伝えることができない

ように思います。ましてダンスというのは一発勝負なんですから、

そのとき耳に入った喜びを瞬時に表現することができなければ1秒で

手遅れです。

というわけで、いいダンスを踊るためにはいろいろな感情を目に見える

形にする力が必要であって、そのために種種雑多なことをしている、

とご理解ください。


オグンの動きについて注意点です。

まず正確なステップをふむこと。足の位置がずれると踊りがあいまいに

なりすべてが崩れます。足が命です。

次に音楽の波を足運びに生かすことです。リズムの圧力で踊らされて

ください。

次に胸を体の揺れを生かして開いたりすぼめたりします。

一生懸命やってはいけません。足運びに助けられる形で行います。

最後に胸の開きの勢いを利用して腕を振り上げます。

レッスン中説明したように、肩から下はコントロールにとどめ、腕は

胸と背中の筋肉の伸び縮みの余波を使って振ります。

そして前に出す一歩のときにところどころアクセントをつけてズダンと

踏みしめます。全部やるのでなく、感情が高まったときにやります。

この繰り返しのうちにトランス状態に陥り、踊るのでなく踊らされる

状態に変化します。すると何も考えなくても体が暴れだしいつのまに

一曲終わっているのです。

彼らも練習してあれができるようになっています。

生まれながら踊れるわけではありません。

そこのとこをくれぐれも忘れずに。真摯に楽しくムーブメントを盗ま

せていただきそれが自分の味になるまで消化すること。

練習は彼らになりきるためにあるのではなく、自分をより豊かに

大きく膨らませること、同時に逆に彼らのことがよくわかるように

なるという二重の意味をもっています。

ここの理解なくては他国の文化を踊る意味はなくなってしまいます。

どうかお一人お一人がこれまでの経験を踏まえて、この愉快な壁に

大笑いしながらぶちあたってくださいますように。


明日(日付上は今日)もまた壁にむかいます。

笑って越えてみせましょう。




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この記事へのコメント

6. Posted by salsaconsulRIO   October 24, 2007 02:14
私は全然匂いのしない人っていうのもちょっと味気ないんじゃなかろうかと思っています。

カレー臭、おおいに「あり」です
5. Posted by ラ   October 24, 2007 01:51
人は生きている途中でも匂いが変わります。なんでもスパイシーになるんだそうです。




カレー臭★

4. Posted by salsaconsulRIO   October 23, 2007 02:06
オグンはいろんなとこが痛くなりましたね。体も心も・・・?!まあ飲んでうたって楽しく暴れましょうや〜

鮮度ってのはいい言葉ですね。こないだ人は死んだ瞬間に匂いが変わるってきいたんですよ。生命とは匂いそのものらしい。いい匂いのするダンスを踊りましょう。
3. Posted by Ayako   October 22, 2007 12:23
感動や感激も鮮度が命!ぴちぴちの時に表現したり、書き留めたりするといいのかもしれませんね〜♪
2. Posted by ラ   October 22, 2007 01:00
オグンの心地よく力強い踏み込みにはまってるはずだったんですが………

ふと鏡を見ると、ヒゲダンス(古!)かクックロビン音頭(古!)を踊っているようにしか見えない自分の姿が映っててゲンナリしてしまった土曜日(泣)。
1. Posted by Kちゃん   October 21, 2007 17:09
オグンの心地よく力強い踏み込みにはまり、本日筋肉痛の私であります。

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