June 28, 2007

週の前半のレッスンレポート

今週はまたハードルを一段階高くしましてみんなに

いろいろとチャレンジしてもらいました。

毎回私の中で「今日は○○できるようになってもらう」という

テーマを設定して、それをみんなには秘密で遂行してます。

みんなの体を使ったささやかな遊びです。


まず日曜の市川ザズー。わたしはメレンゲとバチャータに

こんなに力をいれるようになるとはかつては思いませんでした。

まあみんな困ってるっていうんだからちょっとくらいいれますか

って感じではじめたのが今ではサルサと同等の扱いに。

それはこの二つにサルサに役立つ要素がいっぱいあると

気づいたからです。

メレンゲは体重移動の練習にもってこいだし、バチャータは

音楽の伸びとか粘りとかを表現する練習にすごくあっている。

 

足をおいたほうに体の重みをのせるのはふらつかないために

非常に大事なことですが、メレンゲはサルサよりこの感覚を

つかみやすい。特に女性の連続ターンの練習にはメレンゲは

すごくむいてます。サルサでも連続ターンのときだけは1・2の

リズムでやりますから、メレンゲで練習しておくとそのまま応用

できてすごく便利。

このあいだは女性の腰のうしろでハンドチェンジしてダブル

ターンにもちこむ技・・・これはかなり長くやっているのですが

なかなかスムースにいかない・・・の改善をはかりました。

男性には「距離をあけたり縮めたりすることの意味をもう

ちょっと考えてはどうか」という話をしました。

女性の背中のほうでハンドチェンジするのはかなり距離を

つめないとできないわけですけど、そのあと足をすっと

ひくとそれだけで女性に「まわってね」というリードになる。

しかも肘があたる危険も避けられる。足の動きそのものが

リードになることがあるという話でした。ダンス全般にわたって

足と手をセットでとらえることはすごく役に立つし、見た目も

無駄なくすっきりしてくると思います。これからもこだわって

いきましょう。

女性には連続ターンのとき、太ももの内側の筋肉固めてね、

というアドバイスをしました。膝をやや内側にいれる感じです。

それから、足を着く位置はどこでもいいというわけじゃなくて、

常にパートナーに対して顔を向けられる位置に均等に足を

置いていくのが安定と見た目の両方に役立ちます。

そして一歩一歩体重をのっけるのです。

4回転だろうが8回転だろうが平気になるためには、これを

2回転のときにいかにきっちり守れるか次第です。

男性は簡単なことをやってみて女性が大丈夫そうだなと

見ると次にもうちょっと高度なことをしかけてくるわけで、

そう思わせるような技術をいかに磨いておくかがいい

リードをしてもらうための下地になります。

サルサは女性の2回転と手の放り上げを使うあのコンビ

でした。なっかなか手ごわいねえ!!!両手での2回転を

ダブルダイヤモンドターンなどと呼ぶことがありますが、まず

あれがすらすらすいすいすーいとできるようになるまでにもう

ちょっと練習がいるようです。まず男性は右手中心で左手を補助的

に使うという感覚がまだちゃんと入っていないです。

ターンの直前にちゃんとプッシュして準備態勢をつくること。

2回転は準備8割だと思ってください。

そして左手が途中ではずれたら見た目が断然かっこ悪くなる

ことを自覚して滑らかに左手をスイッチすること。

見てる人にここがばれてはいかんのです。

女性は右脚の内側に重心をおいてぶれずにまわる練習を

徹底しないと。ぶわんぶわん大回りしてはいけません。

体を締める感じでね。それから全体的にちょっとテンションが

弱すぎな気がする。手の押しがなくてすっかすかだと男性のリードが

うけられないよー。姿勢よいままやわらかくプッシュ。そして回る

瞬間にすっと抜く。この感覚をぜひぜひマスターしてください。

いれっぱなしはダメ、ぬきっぱなしもダメ。テンションはいれたり

抜いたりです。

 

来週はバチャータなんですけど、バチャータをもうちょっと新しい

感じで踊る方法がないのかってことを考え中です。

「ああ」じゃなくちゃいかんのか、とか最近思いはじめている。

もっと若い感じ(?!)のバチャータだっていいんじゃないのか・・・

まあ、日曜楽しみにしててください。

 

火曜です。火曜はですね、グループ別にやっております。

それぞれコンビネーションを一つでも二つでも多くマスター

できるようにやっています。

パートナーをむやみに変えないで、どうやったらうまくいくか

話してもらいながらすすめました。

火曜の最上級グループには「間にベーシックはさむな」令を

出しまして、三つのコンビネーションの間にベーシックをいれない

練習をしました。

これは男性にとっては地獄ですが必要な練習です。

ベーシックを「つなぎ」じゃなくて「ここはコンビネーションより

ベーシック使うのが一番かっこいいからあえて使う」とこまで

いったらどれほどかっこいいでしょう!

みんなの憧れだろうと思います。

(といってもこうじゃない踊り方ももちろんありですよ。

ゆったりしたベーシックを基盤にゆるやかに組み立てる方法も

素敵。要は自分がその曲に対して何をしたいか選べる権利が

ほしいって意味)

ベーシックを使わない練習は技術の向上にはとても効果が

あります。頭の体操です。

 

サルサは男女双方、自分の役割というものに対する自覚が

必要です。リード、フォローというのはみんな知ってると思いますが

ちょっとあいまいなのでもうちょっと具体的にいいますか。

私は最近、男性の役割は「次をイメージすることと、よけること」

というとんでもない境地に達しつつあります。

リードっていうより、次に女性にどうしてもらいたいか強烈に

イメージするほうがうまくいく気がする。それが鮮明ならば

リードって自然とその通りになるんだもの。

そして、よけること。これもコンビをうまくいかせるためには

ものすごく大事。もう、逃げて逃げて逃げまくれって感じです。

女性のためのルートを開け続ける。

女性はいいリードをうけるとよく「そこに行くしかないって感じだった」

という感想を述べます。これこそ、その男性がうまいこと逃げてる

証拠です。男性が逃げたところに女性がおさまる。その連続。

試してみてください。

 

女性のフォローのポイントとして最近思うのは

7・8の間にいかに準備万端ニュートラルの状態を作って次に

備えるか、です。

7・8の段階で態勢が整っていないと、男性は技を続けることが

できません。

7・8というのは非常に大事な時間で、

このとき女性がすっきりさっぱりまっすぐ立っててくれないと

男性はコンビネーションの記憶が全部とびます。

1からやり直しになってしまうのです。

クラブ全体の風景を見ていると、女性はこういう「責任」みたいな

ものについて全体的にもうちょっと自覚がいるかなあ・・・。

すばり練習がいります。

それにどれだけ早く気づけるかが上達のスピードを決めます。

男性が上手なら大丈夫、と思っているうちはいいパートナーに

誘われることはまずないんですよ。

なんとなく甘ったるい空気が出ちゃうので、経験の長い人には

立ち姿・座り姿でばれてしまう。

だからといって失敗したときに過度に謝る必要もありません。

わーんごめーん次がんばる〜、くらいでよし。

それぞれ同じだけベストをつくす。それだけです。

 

水曜。飯田橋です。

ソンブレロから展開するとんでもねーコンビネーションを紹介

しました。あの技にはサルサに必要な技術がものすごい密度で

つまっています。

まずCBLがあります。オープンブレイクがあります。

ハンドチェンジがあって立ち位置のスイッチがあって、

女性のライトターンがあって、ソンブレロがあって、

頭抜きと手の持ち替えがあって、女性のインサイドターン

があって、ヘッドループがあって、そして作為的な手の

持ち替えを使ってベーシックに戻る。

これだけやって8カウント×4です。

 

効率わり〜〜〜〜〜!!!!!

クンビアでもそれだけ時間かせげるじゃないか〜〜〜

 

ははは。そうですね。その通りです。

実は。

この技を紹介したのはほかでもない。

女性のためでした〜〜〜〜

がが^^^^^^^^^^^^^^^^^^んっ(←昨日泣いていた男たち)

 

これやると女性がうまくなるんだもん。へへへ。

女性がやらないといけないことがいっぺんに教えられるから

便利なんだもん。へへへ。

 

わっ ぎゃっ(←コーラのビンや職場の椅子が飛んできている)

 

よけながら女性のポイント解説です。

まず。まっすぐ突き進め、です。

曲がったルートをいくとそれだけで時間のロスです。

最短距離を移動してください。

次。腕からまり系のコンビネーションとき、少しでもゆるく

なるように微調整するのは女性の仕事です。

手首浮かせたり肘の位置変えたりすることで一気に楽に

することが可能です。自分にできることをめいっぱいすること。

次。コンビの途中で手をはなされたら、男性がその手を

どうしたかを即見ること。ほしがっていたら次のポジションに

もってってすぐ手をそわせる。

踊りはじめたら気抜かないことです。

次。ヘッドループになったら、それが自分に対してでも男性に

対してでも、どっちの場合でもちゃんとベーシックステップを

続けること。押しも引きもされてないときはベーシックです。

慣れたらここでボディムーブメントいれることも可能ですが

それによってカウントが狂ったら本末転倒です。

まず確実にベーシックを踏み続けることが大事ね。

逆に、経験の長い女性はベーシックに甘んじないでちょっと

アクセントつけるくらいの心意気を持ってください。

前へ、前へ。

 

いてっ

 

わかったわかった。

だったらあの最後の腕抜きはどうよ〜〜〜〜

あれめちゃめちゃ玄人っぽくてかっこい〜じゃないか〜〜〜

ほら〜 私はいつだって男女平等なんだい!

 

ただし。

こういうのはいけません。

 

今日は私も仕事します。

また明日ね!




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この記事へのコメント

2. Posted by salsaconsulRIO   June 29, 2007 00:07
「この人」の肩に手をかけたままベーシックステップを踏まなければいけないのかと思うと・・・すみません。水曜出席者しか笑えません。内輪ネタ以外のなんでもないです。ホントごめんなさい。

1. Posted by ma   June 28, 2007 22:57
ぎゃっはははは〜なんじゃこりゃ!
面白すぎる。良く見つけてきますね、脱帽!

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