April 17, 2007

名前にまつわるいろいろなお話

サルサ界で「源氏名」を持つ方は多い。

憂き世から自由でありたいという気持ちの現れだろう。

しかしそれを表札にまで載せてしまう人は

そうそういないのではないか。


早起きして町を歩いていたら表札の名字と名前の横に

「通称 ○○」と彫りこんであるのを見た。

横にテプラをはっつけたわけじゃない。

表札屋に「通称」の部分まで彫らせた立派なものだ。

何か並々ならぬ決意を感じる。

認知されるぞ認知されるぞというような。

お会いしてお話をきいてみたいものだがそうもいかない。

頭を振って先を急ぐ。

 

歩き続けていると、来る市議会議員選挙の宣伝カーが

やってきた。大事な選挙ではあるがなににつけても

「連呼」は心地よくない。

そらしかけた目が耳が、不穏な情報をキャッチして

また戻る。

候補者名を掲げた真っ赤な看板に白抜きで

「プリティー」とある。

車内から通行人に「プリティー○○でございます」と

さかんに声をかけているのは、運動会のテント張りで

活躍しそうな元気めのおじさんだ。

すくなくとも陰気な人ではなさそうだ。

しかし市政を任せるかどうかはまた別問題である。

一瞬目があった私が手を振ってあげなかったことに

プリティーおじさんは傷つくのだろうか。

少し傷つくかもしれない。

今晩あたり支援者と飲みながらちらっと思い出したり・・・

するかもしれない。

頭を振って先を急ぐ。

 

目的のスタジオに近づくと、オープン間際のスーパーに

向かって店員らしきおばちゃんがかけてきた。

けっこうな勢いだ。

朝10時のオープン直前がてんやわんやであることは

水曜の買出しに来たことのある自分もよく知っている。

ああ、よいお年であんなに走る、ご苦労なことです・・・

などとあたたかい気持ちで見守っていた私の目に

また不穏な情報がとびこんできた。

「ナンバーワン・2」という看板だ。

これまで木の影に隠れて気にならなかったものが、

全速力のおばちゃんの背景として突如認知されたのだ。

これはなんだ、「ナンバーワン・セカンド」と読んであげると

喜ばれるのか?

しかしこれはいったいなんなんだ、「同着一位」?

・・・違う。

「二つ目のトップ」・・・・そんなんいるかああああ

 

早起きすると普段見かけないものを見る。

まだ町がキレイだからかもしれない。

これから新宿に向かうがこの先もなんかあるんだろうか。

最近新宿をさまようのが好きになった。

少しは周りを見る余裕がでてきたのかもしれない。

 

 

 




salsaconsul at 14:07│Comments(0)■SALSA FRESCA泣き笑い 

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