February 23, 2007

雨は雨でも春の雨

雨がなんだ。

金曜日じゃないか!

人生は今晩のためにある。


3月からの生活のことを考えるうえでもっとも嬉しいのが

「週末」が復活することである。

金曜や土曜の夜の喜びを私はもうすっかり忘れてしまった。

思い返せば私は日曜日にダンスの練習をするように

なってから「週末」を失ったのだった。

私にとってダンスの練習は難行苦行でしかなかったのよ。

そう、はじめの5年は理由なくサボったことが幾度となく

あった。

次の5年は常に遅刻していった。

でかける前の重苦しい気持ちから解放されたのは10年を

過ぎてからのこと。

「面白くないならやめればいい」と高校時代、東京出身の

男子ににこにこして言われた台詞をいつも反芻していた。

そして「都会っこってこういう人のことをいうんだろうな。

好きなことと嫌いなことに正直になれる人。我慢とか

妥協とか夢にもしようと思わない人。」と歯噛みする思いで

アルバイト、スケボー、音楽、最後はアートへとまい進する

彼の後姿を見ていた。

恋してたわけではない。

簡単にものを決めることのできる人への嫉妬と羨望だ。

私は本当に不器用だった。

「やりたいかどうか」よりも「それが自分にふさわしいか

どうか」を先に考えて躊躇してしまうのだ。

ふさわしいかどうかでいえば私にもっともふさわしいのは

クラシック音楽の中で古典を読んでいることである。

そういう環境で私は育った。

一番しんどかったときには枕元に「ニーチェ」があったし、

今でも「アンナ・カレーニナ」は大好きだ。

フォーレのメロディーに包まれていると友達さえわずらわしく

思えたものだ。

でも破壊がなかったら人生なんてなんの意味もない。

壊せ、壊せ、壊せ。

ためにダンスが必要だという一抹の確信が、憂鬱な日曜を

よじのぼりよじのぼりさせていた。

人ははじめからその人だったわけではない。

人はその人になるのだ。

 

そんなことを書く気になったのも、昨晩そういうようなこと、

つまり「あなたはなぜあなたになったの?」という疑問がふと

わいて、出したメールがあったから。

短い返信の裏に果てしなく続く一人の人間の長い長い道程を

思いやると、感動とともに「人はけして一人ではない」という

熱いミルクティーみたいな安心感に包まれてしまうのだ。

 

踊る。輝く。壊す。

そうやって進んでいく。

「週末」まであと6時間です。




salsaconsul at 11:58│Comments(2)■SALSA FRESCA泣き笑い 

この記事へのコメント

2. Posted by salsaconsulRIO   February 24, 2007 01:54
せんきゅう。あなたの文章も私は大好きです。
1. Posted by Roro   February 23, 2007 23:52
いい文ですね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
携帯にブログ更新を通知
出張・出演のお問い合わせ
RIO presentsSALSA FRESCA TOP
これまでの記事
記事検索