February 22, 2007

2月21日(水)飯田橋ポエトリーレッスンレポート&女王様のお話

昨日書いたような潤いの少ない毎日が続くために

ハートがすさんできたなというころにすごいものに

あたってしまった。

文庫本をネットでダウンロードできるというすぐれもの。

私が遅れてるだけなんだけどね。


ハートをうるうるさせるのに最適なものは人によって

違うよね。映画、買い物、散歩、もちろんサルサもそうだ。

私は本が好きです。それも「よっぽど」のやつ。

駅のりすごすくらいのがいい。

私は名著「キューバ紀行」を読んで以来、堀田善衞さんが

相当に好きになりました。

この人のフィルターを通したキューバは本物のキューバより

ある意味よくわかるよ。

チームRIO必読です。

ぜひダウンロードしてください(まわしものではありません。

本当にいいのです。こんな安い買い物はありません)。

 

それで昨日、私は『バルセロナにて』をダウンロードして

パソコンで読み耽りながら豚バラを煮てじゃがいもの皮を

むいていました。

久しぶりに強烈なものを読んだ気がした。

かつてスペインに「Juana la Loca」・・・ファナ・ラ・ロカ、

「狂女ファナ」というニックネームの女王がいたという話です。

「ファナティック」という言葉の由来に違いないよね。

気づいた瞬間大興奮。

彼女はネーデルランドのもて男・フィリップのところに嫁ぎ、

そやつのあまりの女遊びのために気が狂ってしまったのでした

(堀田様は直接的にはそのようにはお書きになっていませんが、

私が読んだかぎりではそう考えるのが一人間として極めて

まっとうなことだろうと思うのだ)。

ところが彼女は故郷スペインに凱旋帰国したとき、古都

バリヤドリードに自分と夫のための二つの旗が掲げられて

いるのを見て、ひとこと

"SOLO YO"

と言ったというのだ。

夫には自分の故郷で旗を掲げられる資格はない、と

いう意味だ。

彼女はここで夫によって幽閉されようとしていたのだが

このひとことによってスペインの民は溜飲がさがり、ファナ

こそ我らが女王、と頭を垂れたというわけです。

ぞっとする話じゃないですか。

かっこいいじゃないですか。

ちなみにファナが女たらしの夫・フィリップを骨の髄まで愛して

いたのは間違いありません。

だって、彼女は先になくなった夫の死骸の棺おけを何度も

こじあけさせ、もはやボロ布みたいになったその体を

延々と旅に同行したというのだから。

この「愛憎」と「女王の誇り」の二重性が、一人の女が

「女」と「人間」のかけあわせであることの証明であるような

気がしてなりません。

しびれます。

 

さてと、そんなわけで潤いたっぷりの状態でレッスンに突入

した飯田橋でした。

昨日の内容は「ベーシック地獄」に陥らないためのテクニック

の一つです。

やることがなくなって延々ベーシックになってしまわないように

簡単にできる短い技のかけあわせがほしかった。

しかし、結果的には全然簡単じゃなかったね。ははは!

なんてことないのになぜできないんだろう、とお悩みの

あなた、時が解決します。

NHKの「パジャマでおじゃま」覚えてます?

2歳か3歳の子供がパジャマのボタンを上から下まで

とめるまでを映す、ただそれだけのコーナー。

今思えば名コーナーでした。

あれは、あと1年もすればこの子も難なくこれができる

ようになるんだ、と思ってみるからかわいいわけでしょ。

はじめてはできない。何回もやってりゃ呼吸みたいに

あたりまえになる。あとはパジャマのボタンみたいに

毎晩毎晩かけ続ければいいだけです。

そして女性にお願い。

普通の技を「おっ」という技にみせるのは女性の手腕です。

いつも言ってますがあらためてしつこくいいます。

なんてことない技を見栄えさせるのは女性。

なんてことない技を見栄えさせるのは女性。

なんてことない技を見栄えさせるのは女性。

私こそ女王、と思って踊ることです。

ファナティック上等!

 

次は日曜日市川ザズーです。

女王様の参上をお待ちしてます。

 




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