November 24, 2006

インドのソーターのお話


船乗りNさんはアジア各国に出かけては、あんぐり開けた口の

なかに日本の三倍おっきな虫が飛び込む経験をあんまり

たくさんしすぎたせいか、サルサに対してしごく真剣である。

第三世界は突っ込みどころが満載すぎるらしい。

 


 

各国による歓迎式典が行われると、出てくる楽団出てくる楽団

全部「どんじゃんどんじゃん」で、そのあまりの統一っぷりに

「疲れた。もうホテルに帰る」とそうっと告げたら

「あ、そう」とスタンばっていた「これからの楽団と踊り子」を

全員(半端な数ではない) 「普通に帰しちゃった」 とか。

 

い〜のかよ、ほんとにい〜のかよ?

と絶叫するかわりにサルサでも踊るしかないだろう。


Nさんはこう見えて職場では偉い人である。

つまり、下々のモノに指示を出したりする立場の人ってことだ。

国際会議の準備にあたって、インドのスタッフには

「ソーター付きのコピー機」を

 絶対、

    絶対、

     ぜエエエエエエっタイ

に用意しとけ」と日本から再三再四念を押しておいた。

言うまでもなく、そうしないと「たいへんなことにな」っちゃう

からだ。


通常、念を押してその通りになるほど途上国(とあえて呼ぼう)

は甘くない。

しかし、インドのスタッフは珍しくちゃんとNさんの指示に

従った。

揺られに揺られて遠路はるばる到着したNさんの前に、

ソート機能のないコピー機と、「こいつらソーター」と指差された

「人間」が万全の体制で準備されていたという。


「いっつもいっつもコピーするわけじゃないじゃない。

なのにそいつらずっといるの。ずっと。モノ食べたりして。

で、いざ『ソート』してもらっても別にスピードとか普通だし。」

 

帰り際、Nさんは彼らに「針が二個セットできるホッチキス」を

あげたそうだ。

 

そもそもホッチキス(正式名称ステープラー)もそうだが、

「針が二個セットできるホッチキス」は『NA○○KA』って

呼ばれるようになってるよ。

 

「ところで彼らはやっぱり、先祖代々お父さんもおじいちゃんも

ソーターなのか?」

 

みんなお座敷で腹を抱えて涙を流すのだった。


飯田橋のつまみと新宿のネタは、当面切れそうもない。

 

中日(なかび)に出勤しているみんなに、愛と笑いを。

日曜ZAZOUで会いましょう

 




salsaconsul at 12:19│Comments(2)■SALSA FRESCA泣き笑い 

この記事へのコメント

2. Posted by salsaconsulRIO   November 25, 2006 09:54
ネタ猫身づくろい毛づくろいするする〜
ごきげんですねえ。カピパラどっと投げ出されて「・・・よくやった」とつぶやくRIOです。そのうちカバを投げ出されるんじゃないかと。それから、天然ボケに見える女性は・・・のお話忘れちゃだめよ〜。さ、どう料理しようかしら。いきなり手かまれないように。慎重にいきましょっ
1. Posted by 船乗り改めネタ猫さん   November 25, 2006 05:42
ぎょえ〜!インドのソーターマンがアップしてるぅ!しかも描写が詳しいじゃないかぁ?( ̄○ ̄;)
天然物カピパラ捕まえたニャー♪( ̄ー ̄)
レッスン受けていた若い女の子、先生が「ライトターンのスポットはどこですかぁ?」に私が「相手」と呟くより一瞬早く天井を指さしていた。そう、ライト・・・、スポット・・・で「スポットライト」、一同爆笑。
そこにいたかぁ!天然物カピパラくん♪捕獲済み

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