November 24, 2006

二つの血のお話

寒くなったねえ

コート着たままラーメン食べて帰ってきました。

ううう ぶるぶる〜〜〜

今日は普通のお仕事をしてきたよ。

で、その間これからのサルサクラス運営のことを陰に日向に

いつも考えている。



今日の授業では明治時代の歴史と、国語では満州のお話を読みました。

たまたま重なった二つの授業の中に日本人の対照的な側面が見える

ような気がしたので、書いてみるね。

 


明治時代を勉強するたびに、よくぞ日本は欧米列強の植民地に

ならなかった、という感嘆の念にとらわれる。

19世紀にはアジアとアフリカと南アメリカのほとんどが

列強の植民地になっていたというのに。

植民地、って言葉ののほほんとした雰囲気に惑わされちゃ

いけない。

植民地にされるってことは、一生奴隷としてひとかけらの

夢も希望もなく生きていくってことだ。

皆殺しにされて絶滅した原住民だっている。

今の私たちがこれほど豊かに暮らせていて、なんだかんだいっても

貧富の差少なくしてここまでやってこれた理由として、間違いなく

植民地にならずにもちこたえてきた歴史が背景にある。

歴史と言ったって、それからまだ150年しかたっていないのだ。

そういう意味で、江戸末期から明治の政治家たちが考えて考えて

この国を守ってきたんだってことに本当に感謝したくなる。

江戸幕府の侍たちが実によく勉強していて賢こくてペリー達が

舌をまいたという話が残っている。

そして、岩倉具視の立ち振る舞いにアメリカ人が心打たれたという

話も有名だ。

彼らの存在によって、欧米人の間に「日本は支配しにくい国かも

しれない」という雰囲気を持たせられた、ということがいかに

この国を見えないネットで守ってきたか。

日本は本当にあの厳しい時代を「よくやってきた」のだと思う。

 

一方の、満州。

戦局が不利だということを大本営が一切国民に公開しなかったと

いうのはそれこそ耳だこができるほど聞かされたきた。

しかし、それが日本人のその後にどのように直結したかは案外

わかりにくい。

満州はその被害をダイレクトに被ったところだった。


あるとき、いつもは従順な使用人の中国人の少年に「防空壕を

掘れ」と命令したら、うすら笑いを浮かべて「そんなものは

必要ない」と断られた。うろたえるかつての筆者(当時はまだ

子供)。中国人の間では日本が負けるという情報がすでに

行き渡っていたのに、日本人だけが知らなかったのだ。

まもなく玉音放送があり、日本が無条件降伏。

その夜、中国人たちが大騒ぎする嬌声が響いてきた。

そして日本から満州に連れてこられた馬が殴られ始めたという。

彼らの怨念の矛先が「まず」日本馬に向いた瞬間。

 

筆者は、情報を知らせなかった日本の軍部に憤りを隠さない。


もちろん、それはもっともだ。


戦局を正しく知らされていれば、引き上げ船の混乱も緩和された

だろうし、残留孤児にならずにすんだ赤ちゃんだってたくさん

いたに違いない。


でも、満州に移住する前に「そこには中国人が暮らしている」

という当たり前のことにどうして思いをいたさなかったのだろう、

と残念に思わずにはいられない。

世界恐慌後の生活苦は日本人から当たり前の想像力まで奪って

しまっていたのだろうか?

本当に満州が自由な新天地だと信じきっていたのだろうか。

そんなにも愚かな国民ばかりになっていたのだろうか?


日本人の美徳は封建制度の中に培われたきりりとした忠誠心に

あった。

上がしっかりしているときはそれでいい。

しかし、上がしっかりしてないときにも言われたことをそのまんま

受け入れるからこういう悲惨なことになる。

 


当たり前の想像力を働かせればすぐにわかったはずなのに。


ったく悔しい。

 


自分の中に賢さと愚かさ、両方の血が流れている。

考えて考えて生きていこう。

 

 

 

 




salsaconsul at 00:42│Comments(9)■SALSA FRESCA泣き笑い 

この記事へのコメント

9. Posted by salsaconsulRIO   November 27, 2006 01:44
ああ、うまいなあ!すぐ意味わかりますもんね。みなさんよく考えるなあ。感心感心。
8. Posted by よしのぶ   November 26, 2006 21:57
他には、「亀レス」とか「横レス」なんていうのもあるね。
7. Posted by salsaconsulRIO   November 26, 2006 11:31
自己レス、っていうんですか!よしのぶさんにWEB用語(ぽい)教えてもらっちゃった〜 真似しよっと。
このごろ迷惑コメントの餌食になってて毎日削除でたいっへんなんですけど、へこたれずにがんばろうっと。よしのぶさんもファイトですっ
6. Posted by よしのぶ   November 25, 2006 11:27
自己レスです。
「真に受けない」は適切な言葉でないので、
「鵜呑みにしない」に訂正しま〜す。
「簡単にへこたれないこと」って、何かをやりとげるのに必要なことですよね。
何事も一所懸命やれば、なんとかなるような気がします。
5. Posted by salsaconsulRIO   November 25, 2006 01:15
簡単にへこたれないことと、自分で考えること。これでたいていのことは克服できると信じてやっていきましょう。私は漠然とした不満とか不安が一番無駄だと思ってます。

私はこれまでなかなか「いい先輩」っていうのが見つけられませんでした。でも今は立派な年上の方に囲まれて幸せです。

やりがいのあることをやるっていうのが自分にすっごくでかいパワーをもたらしてくれることを知ったのが今年の一番の収穫でした。
あと一月、突っ走りましょう!
4. Posted by よしのぶ   November 25, 2006 00:32
RIO先生は、博識ですね。感心させられます。
結局は、ヒトの言うことを真に受けないで、自分の頭で考えなきゃあ、ダメってことですね。
僕の尊敬する先輩(プロジェクトXにも出たことのある人)が、ある飲み会で言ってました。「オレは、勉強はしないよ。一応、情報収集はするけどね。だって、ビジネスの社会では、同じ問題はないから、ヒトの書いたことを読んでも役に立たないからね。日頃から、よく考えるクセをつけることだね。」

3. Posted by みずたま   November 24, 2006 20:19
うん、分かってる。決して諦めてる訳ではないよ。
ただ、想いや言葉が上手く伝わらない・受け止められなかった時とか、あまりにもどうしようもない時、無力だなって思うことがあるんだよね。
でも、がんばります
2. Posted by salsaconsulRIO   November 24, 2006 13:10
無力なんて思わなくっていいよ〜 できることはいっぱいあるよん。とりあえず動こうぜい。私はずいぶんさぼっちゃた読書をちゃんとやらないとなあ。そして煮込み作るよ。
1. Posted by みずたま   November 24, 2006 10:15
人間って賢いんだか愚かなんだか分からない。
すばらしい文化等を生み出す一方で、いまだ繰り返される戦争と支配。
日本は確かに幸運だったよ。でも今の日本の繁栄の裏にもアメリカ傘下のポストコロニアム的な経済支配があるんだよね…
僕はどうしようもなく無力なんだ。だからって気付かない振りしてるわけにはいかないよ。
日本ってこの手の議論を避けたがる傾向があるけど、何時もじゃなくても良いから、たまには思い出してほしいんだ。

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