November 19, 2006

11月19日(日)市川ザズーレッスンレポート:バチャータについて&なぜRIOは妙なとこでばっかりレッスンをするのか

 

こんばんは。ひどい雨ですね。

寒くってたまりませんが、RIOはあいかわらず元気です。

みんなはどうですか。風邪ひいてませんか。


さて、今日のレッスンではバチャータをやりました。

ザズーでは2回目になるね。


市川で常連になりつつあるNさんから「ぜひ」とリクエストを

いただいて今日のレッスンに取り入れました。

六本木のメジャーなクラブではサルサ、メレンゲ、バチャータ、

レゲトンを交互にかけます。ラティーノにとってサルサは

必ずしも一番好きなダンスではない場合も多い。

これらのうち二つか三つを楽しく踊れることがクラブライフを

エンジョイする上ではやっぱり大事かな。


レッスン開始前にNさんの現状をうかがいました。

以前腰の使い方を指導されたが、それが気になって女性のリードを

しつつ1曲踊りとおすことができない。

さしあたって一曲踊るためのコツを教えてもらいたい、という

ことでした。


バチャータに限らず、「○○でなくてはいけない」という

プレッシャーからまず解放されたいよね。


そのためには、いろいろな映像を見て、見て、見まくることを

すすめます。

これが固定観念から解放される一番簡単な方法だと思う。

実際にクラブに行くのもその一つだしね。

いろいろな人の踊り方を見て、ああ、そういうのもありなのか、

と納得し、情報の蓄積を自分の中にいっぱい作れば作るほど

楽になれる。

ラティーノが何もしてないようで上手なのは、子供のころから

家族や仲間が踊るのをずっと見てきた膨大な蓄積のうち、自分に

とりこんだほんの一部分を出しているからだよね。

私たちも、いっぱい引き出しを持つことで「ねばならない病」から

回復できるでしょう。

 

私の苦手な会話に「On2て男性が右足をひくとこからはじめる

んだよね」というような類のものがあります。

NYサルサの大御所:エディ・トーレスさんは確かにそういう

ふうに踊っています。そのお弟子さんも当然そのようになる

でしょう。

でも、エディさんはその前に体をふいふいふいと振って、

頭のリズムをしっかりとっているのです。そのうえで女性に

プレッシャーがかからないよう、自分が控えめに一歩ひくように

踊り始めています。

エディさんにとってそれが一番気持ちいい踊り方なのでしょう。

その「ふいふいふい」の部分をよく見ないで、形だけで

「On2は男性が右足を下げる」というような覚え方をしちゃ

だめじゃないかな。

物事には大体理由があるから、そこんとこをよ〜く考えよう。

 


バチャータに関しては、「1・2・3・とん」とサイドステップ

「せねばらなない」というような固定観念も捨てましょう。

前後、斜めの動きもあるし、今日教えたように1・2と3・4を

まとめてぐわんぐわんとカウントしてもいいです。

ベーシックは「1・2・3・とん」のサイドステップですが、

その先は自由に壊していきましょう。

男性が上半身全体でぐいぐいリズムにのることで女性を気持ちよく

揺すぶることの大切さは、4つのクラブダンスの中で一番だと

思います。

女性はゆったりと力を抜いて男性に身をまかせましょう。

リズムをしっかりとろう、などとあまりがんばらないほうが

いいかな。

 

 

今日はターンの位置取りの仕方、4つのバリエーション、そして

リズムを軽く崩してからのライト方向へのピボットターンを

やってみました。

これらを組み合わせながら、前後左右、斜め、ゆったりした左右への

回転を使って、めりはりあるバチャータをお楽しみください。


一番大事なのは女性を守ってあげるような、力強くかつ柔らかく

包み込むような雰囲気。

そして4と8のリズムをきっちり強調しよう。

 

さて、アフターレッスンレポートです。

冷たい雨の中、あったかい店内でおしゃべりする時間がやっぱり

好きです。

みんなありがとうね。

 

最近、六本木でレッスンやらないんですか、やればいいのに、と

いうようなことを言ってくださる方が出てきました。

ははは、そうだね、いつかね。

 

逆に私がちょっとはずれたところを選んでサルサをやっている

ことについて、何か思うところがあるんでしょ、と言われました。

その通りですよ。思うところ、ありあり。

 

私はね〜、決められたところで決められたことをやるのが昔から

大大大嫌いなんです。

いわゆる王道みたいな道は絶対に歩きたくない。

いちいち壊すし、かき回すし、一度全部なしにして土台から

ブロックを積み直す。

ピアノでも一回間違えたら最初からひき直すから全然うまく

ならなかったわけだ。

でもそうやって作ったものじゃないといまいち信用できない。

管理職には向かないタイプだね。

 

ダンスにはある一線から先、ファミリーじゃないと到達できない

領域があるように感じてます。

ファミリーというのが言いすぎなら、心許した関係だからこその

うまみ、遊び、間合い、というふうに書けばわかってもらえるかな。

 

「踊ってやる〜〜〜」というようなダンスじゃなくてね、

ご飯食べてしゃべってうけてるうちにダンスになる、

ってやつを私は目指す。

 

パーティの理想は高い。

 

ってもう言ったよね。


私にとってサルサは全体のなかの一部にすぎないんだな。

大好きだけど、サルサは手段であって目的じゃないのね。

サルサは入り口と出口で、「室内」には見えない様々のものが

詰まってるわけだ。

 

で、そこに何いれるかをこのブログで探ってるってわけなのさ。

 

サルサの世界には「ねばならない」病が蔓延してる。

一回ほどいて編みなおす。

そのためには六本木じゃないほうがいい。

わざわざ変なとこに出向いてくれるような酔狂な人じゃないと

いまいち私のプレイは解読してもらいにくい気がしてる。

そして土台作るとこ見てもらうってこと。

サルサのじゃないよ。

サルサなんかよりずっとずっと大事な何かの、だ。

 

私にとっての六本木は、仲間と大騒ぎしたり、衝撃のリードを

繰り出してくる男性と火花散らす遊び場です。


まだもうちょっと、職場にしたくない・・・かな。

 




この記事へのコメント

2. Posted by salsaconsulRIO   November 20, 2006 23:58
信頼、かなあ〜 それないとなんにもできない。ホントに。私すっごいビビリだからね〜
1. Posted by みずたま   November 20, 2006 13:43
一度、壊してみないと、本質とか理由って分からないよね!
僕も子供の頃、カメラを分解して壊して怒られました。
だってどうしても写る理由が知りたかったんだ。

確かに形式美は認めるけど、でも形式にこだわってばかりいると、結局は単なる内輪受けになっちゃうからね。

サルサとサルサの間には何が入るのだろうか…?笑い、仲間、それとも…

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