June 27, 2006
これがクラブでかかってる その11:ジェリー・リベラ
20年も歌ってると、サルサも飽きるぜ。
「サルサ界のプリンス」「黄金の子供」
そしてそのまんま「童顔」
そのお顔のかわいらしさと父がミュージシャンという
サラブレッドぷりから、やっかみも含んだ様々な愛称を持つ
プエルトリカン・ボニート・・・Jerry Rivera
初レコーディングは14歳。
その後とんとん拍子にヒットを飛ばし、ラテン界の賞を
わっさわっさかっさらっていったジェリー。
歌はうまくない。声帯もか細い。
しかしラティーナの女心は、その未熟さにこそずっきゅ〜んと
射抜かれるのでした。
そして六本木のお姉さんたちは、少々頼りなげなジェリーの
この二曲に悶えております。
曲名をクリックするとアルバム情報が出てきます。
その中で目指す曲のPreviewをクリックすると
Windows Media Playerで再生されます。
曲名:Bailando アルバム名:Tributo a Frankie Ruiz
かかるでしょ〜〜〜これっ
名曲は一度聴いたら忘れない、の典型。
別に一句よんだわけではありません。
曲名:Mi Libertad アルバム名:Tributo a Frankie Ruiz
あわわわわ、これもほんっとにかかるよね????
はら、ひげ、胸毛の三点セットが欠かせないラテン界に
おいて、汗もこぶしも情念もいっさい感じさせない淡白
さがたまりません。きれい。きれいです。
さあ、あなたもセンター街を歩く高校生の気分で
いってみましょ〜
さん、はいっ
わあ〜 い〜
い〜〜〜〜」
「か〜
(アクセント通りに表現してみました。なに、もう言わんて?)
ところでジェリーはポップス路線に転向することに
よって多くのサルサファンを失ったとされています。
しかし私は逆です。
2005年のアルバムを聴くことによって、ようやく彼が
本当にいい歌手だと思えるようになりました。
毎日毎日サルサ漬けの私が心から共感した、サルセーロ
じゃないジェリーの渾身の一曲がこれ。
曲名: Ay Mi Vida アルバム名:Ay Mi Vida
大人の深みが実によく出てます。
曲のムードは完全に80年代風。
それがかえって新鮮に響きます。
ポップスに胸しめつけられた10代の頃の純粋な
感覚を呼び覚ましてくれるのです。
かわいいの一言で片付けられることから逃れようとして
いかにもがいてきたか、このジャケ写真と声が切々と訴えて
いるようです。
これからが実りの季節でしょう。
ジェリー、長い長い子供時代、お疲れ様でした。
大人の階段上るジェリーとともに、こちらのほうも一歩一歩
歩んでいきたいと思います。
これからもよろしくね!(路線変更はしばらくないけど)