June 21, 2006
6月20日(火)新宿レッスンレポート/「見えない天井」についてのお話
ひさしぶりに新宿組に会えてめっちゃうれしかった。
初参加の方もどうもありがとう。
それから、昨日は来れなかった方からもいっぱいメール
いただきました。ほんとうれしい。
すっごく、さんきゅ!
(そうそう、さんきゅってお名前のメンバーがいるんですよ。
いい名前ですよねえ・・・)
実はレッスンのあと、ものっすごい考え込んでました。
女性がある程度うまくなって、「見えない天井」にぶちあたる
まさにその瞬間を象徴するのが昨日のコンビネーション
だったからです。
昨日のコンビネーションはアメリカン(ニューヨーク&
LA)スタイルの定番中の定番です。カリベ族の三組に一組
が使うくらいの頻度のものです。キューバンスタイルでは
いっさいやらないスタイルなので、キューバンサルサの
クラスから「まちがって」カリベに行ってしまった女性が
呆然自失するのが「あれ」です。
相当キャリアのある人でも、あればっかりは習っておか
なければどうにもならない類のものです。
なぜかというと、キューバンとアメリカンは回転に対する
概念が違うからです。キューバンは大地を踏みしめて回る
のに対し、アメリカンはぴゅんぴゅんと滑らかに回って
いくのです。
私はどっちのスタイルもやってます。とにかく「かけら
れる確立の高い技」を優先してやっていくように心がけて
います。まだ、キューバンでぐにゃぐにゃごにょごにょ
男女が絡みあうのとか課題はいろいろあるんですが、
とにかくクラブサバイバルのためにはスタイルとか
言ってる場合ではない、男も女も切実にコマッとるんじゃい、
というのが実感です。
アドバイスです。
二人の距離感を自由にコントロールできるようにしましょう。
一般的にキューバンのほうが二人の距離は広くとります。
(もちろんそうでなく踊ることもできます)。昨日のような
ニ回転がはいるようなコンビネーションは二人の距離を
つめて踊るのがコツです。そのなかで、窮屈に見えないような
小技を使っていきます。たとえば肘は手よりも外に
出ない、というのもそのひとつだし、回転するときに
行き先を決めて、そのポイント上でできるだけ足をつけて
回るようにする、というのもそう。
重要ポイント
キューバンでは移動しながら回る
アメリカンでは一点の上で回る
これは男性が女性にどこに行ってほしいと思っているのか
を知るうえでものっすごく大切なことです。
昨日リードした男性は「この女性はどうしてこんなに
先まで回っていってしまうのだろう?」と思ったパートナーが
いたと思います。
それは、進みながら回るという回り方をはじめに知った、
あるいはそういうパートナーと踊り慣れているから、という
のが答えです。
どちらが正解・不正解というのではなく、どっちもあり
なのです。
昨日はアメリカンのスタイルのやりかたで踊りましたが、
あれに男性の「移動しながら技をかける」というキューバンの
やり方をくみあわせれば、先のほうまで回っていく女性の
ほうが今度は正しい、ということになります。
ほんとは、同じ技でニューヨーク風・キューバン風って
やってみたら最高に面白いですね。
そのうち21:30から22:30のクラスも作っちまおうか
とまで考えてしまいました。
ニューヨーク風・キューバン風の踊り分けなんていうのは
まさにそのクラス向けなんじゃないでしょうか。
みなさんのご意見もきかせてください。
昨日考えたことはまだあります。
女性のぶちあたる「見えない天井」の本質は何か、ということです。
私は新宿レッスンでは筋力アップのためのトレーニングをとりいれることにしました。
なぜなら、滑らかな動きを実現するのは、柔軟性よりも
むしろ筋力である、とここのところある程度確信しているからなのです。
つまり前屈して手がつまさきに届くことよりも、スクワットが30回できることのほうが、サルサの上達には絶対に効果がある、という意味です。
滑らかに動くためには、少し膝をゆるめた状態で上下左右に
体を揺らすことが必要です。このとき太ももやお尻の筋力が必要に
なるわけです。
男女の手のひらで適度に押し合うためには腕と肩の筋肉が、
回転のときには頭を適切に回す頸部の筋肉が必要です。
重要ポイント
ウマい人はなぜウマいのか。
手を上にさしあげられるのがウマい人だと思ったら大間違い。
ウマい人とは、すべての技が滑らかにつながっている人のことです。
だから手をさしあげるのも自然にできるのです。
ぎくしゃくと手をさしあげても全くウマく見えません。
どうしたら目立てるかな、と逡巡している方、足の運びに注意。
すべてがなめらかな曲線をえがいているか丁寧にチェックして
ください。内股になっていないか。上下にどしんどしん揺れていないか。
浮いたり、沈んだりを上手に表現できているか。
何より笑顔でパートナーとコミュニケーションとっているか。
今できると思っていることのなかで改善できるところはいっぱい
あるはず。私も日々禅問答しながらいろいろ変えていってます。
そして一点での回転をひたすら練習。孤独にがんばるのです。
相談しながら、みんなでうまくなろう。絶対!
p.s.今回のレッスンについて、参加くださった生徒さんが
レポートを書いてくださいました。ほんとにありがとう。
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この記事へのコメント
まるで会員制のハプバーのような秘密の
小部屋でしたね(笑)あ、中に入るまでがね。
rio’sレッスンに出る前から教わってる
サルサ友達もキューバンだけどLA技も入れる
人なので、いまだにキューバンではやらない
技、とかが分からない・・・やばっ
そういうのちゃんと考えて踊りますわ!
新宿レッスンのあとはこれからはレオンに
踊りにいけるねー。
みんながんばろーー
運動不足からか、コリコリの体でしたが、帰りにはかるーくなって、1時間6000円くらいもするマッサージよりいいわ〜と、何かまたサルサとは別のポイントでむふふとしながら帰路につきました。
個人的に、筋力アップはサルサでなくても課題です。なので、サルサをカッコよく踊るための筋肉を鍛える筋トレメニューとかあったら嬉しいなぁと思います。
新宿でレギュラーでレッスンということで、これからも楽しみにしています!
リンク&トラックバックしちゃったので、よろしくお願いします。