May 26, 2006
祝い酒はありますか?
今日はビッグな仕事をやりとげてとってもいい気分だった
ので一人で本格的に飲みに出かけました。
地元に氷川きよし君にそっくりのバーテンがいます。
立ち姿がパーフェクトで、飲むというよりは彼が立ってる
ところを見に行くんです。
そのまっすぐさたるや、武士道を感じさせる美しさ。
イチローのプレーに感じるすがすがしさに似ています。
ただし、今日行ったのは彼の店ではありません。
このあいだ飲んでるときに「ひょっとして○○ってよく
行きます?」と通常たしかによく出入りしてる町の名前を
あげられて、そこが彼の地元だということを知ったんですね。
油断してるときに実は見られてた、っていうのは相当
恥ずかしかったですが、おかげでおすすめの店を教えて
もらうことができました。
そう、私は外食が大好きです。
そこにいるスタッフの様子を眺めるのが好きなんです。
ビッグな仕事といっても、私の場合何かの契約をとったとか
そういうことではありません。
今の自分にできるベストの力を出したと心から思えるか
どうかという、ただそれだけの基準によっています。
そういう日に飲むカクテルがミリオネーア。
ずっと昔のことです。
私はサルサに魂まで骨抜きにされてしまい、その頃持って
いた数少ない財産をすべてサルサに注ぎ込んですっからかん
になってしまっていました。
サルサにはそれだけの魔力があるんです。
みんなわかるよね?
前に誕生日に一人ですごすことについて書いたことが
ありましたけど、その年、多分生まれて初めて一人で
誕生日をすごさなくてはいけないことになりました。
サルサによって人を失うこともある、ということを
知りました。
お風呂なし、貯金ゼロの貧乏生活でしたが、その日は
きちんと飲まなくてはいけない、とはっきり思いました。
ミリオネーアはそのときに選んだカクテルです
ワインレッドの美しい、名前よりもずっと優しい、でも
名前通りどこかに野心を隠した味がします。
失うものがひとつもないほどに自分には何もない、と
腹の底から理解したときに初めてダンスに本気に
なれた気がします。
とはいえ、そのときからサルサがちゃんと踊れる条件が
そろうまでさらに何年もかかりました。
ただずっと心の中に秘めて、待って、練習できる環境を
そうっと作っていきました。
力でねじふせるようなやり方は長続きしないということを
知ったのもその頃です。
これ以上、自分を追い込まない。
後は浮上することだけ考える。
ただできることをめいっぱいやる。
それが、私にとってのミリオネーアです。
この記事へのコメント
今日はいきつけのバーでバイトしてきまーす。
マスターにミリオネーア作ってもらって飲んで
みようかな。
それで、その結果が自分への自信につながったりするんですね。
自分も負けじと頑張ろう〜。
カクテルの数だけ喜怒哀楽がある。そんな風に楽しんでいきたいですネ!MIYAさんもたまにはZAZOUに顔だしてくださいね〜

