March 21, 2006

感謝状/WBCに寄せる

今日一日の間にあたたかいメールを送ってくださった皆様に

心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

サルサのすばらしさを広めることが自分の使命だという一念で

はじめた教室・HP&ブログですが、現実が想いに追いつかず、

思いがけないハプニングや失敗に茫然自失することの繰り返しです。

今朝も、自分の力だけではもうどうしようもないと思って、多くの

生徒さんにいわゆる「センセイらしくない」お願いをさせていただきました。

にもかかわらず、たくさんの方からお返事をお送りいただいたり、

実際に助けていただいたりして、本当に、本当に感謝しております。

 

ありがとうございました。

 

WBC決勝まであと八時間半となりました。

今回の大会に勝ち残ったのが日本とキューバである、ということが

名誉のなかの名誉であると思っています。

オリンピックでさえ「参加することに意義がある」などとはもう誰も

言わない時代となりました。

大きな大会には巨額の金が絡むのがあたりまえになってしまった

現代において、この間の日本・韓国戦にはスポーツ本来の

「人間と人間、意地と意地、技と技」がぶつかる、ただそれだけの

感動がありました。年間に数千万円を稼ぐプロの選手が

高校野球の選手のように無我夢中になってボールに食いつく

姿に言葉を失いました。

 

誇りひとつがチームをここまで強くするということを改めて認識できた、

という意味で歴史的な試合であったと思います。

韓国もすばらしかった。

 

キューバが世界でもっとも自分の国を愛する国の一つであることは

まず疑いのないところです。

大国の圧力に屈するよりも、貧しくも誇り高く生きることを、国の

リーダーが国民に絶えることなく語りかけ続けてきました。

不自由さや束縛、国民の精神的なすさみを完全に排除することは

できないとはいえ、長きに渡って教育を充実させ、医療を無償で

与え、海外からの留学生をうけいれ、スポーツと文化を世界に

とどろかせることを国策にしてきたこの国の精神は恐るべきものです。

 

キューバ人の選手の体をみてください。

ファーストフードにおかされていない、見事な体です。

彼らの体そのものが、キューバの誇りを象徴しているのです。

 

赤土のなかで野球に興じていた子供たちの姿を思い出します。

煙のたつような暑さの中、すばらしいスイングでボールをかっとばして

いました。見守る大人も真剣そのもののまなざしでした。

あのとき見た子供たちは、もうすぐキューバの野球界をしょってたつ

年齢に到達するでしょう。

 

長い不況をあえぎあえぎこぎ進んできた日本は、おろかな事件や

未曾有の天災の前に、完全に行く先を見失っています。

絶望して亡くなった人、路上で生きざるをえない人、社会に漕ぎ出す

べきときに自分の弱さに負けて部屋に閉じこもる人。

 

最後に何を持っていれば再び飛べるのか。

 

日本と、キューバの両方のチームが、その答えを見せて

くれると信じています。

 

決勝進出を誇りましょう。

 

 




salsaconsul at 03:11│Comments(0)■SALSA FRESCA泣き笑い 

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